梅の実を塩に漬けておいたら、いつぞやの公武合体の取りまとめより、よほど素直にまとまり申した。
青き実も、しばし辛抱すれば、皆で一つの味となる——薩摩もまた、かくありたいものじゃ。
だが塩を利かせすぎると、薩英戦争のごとくしょっぱくなりますゆえ、加減が肝要にござる。
盆の支度で小鉢をずらりと並べたら、まるで小さき戦の軍勢じゃ。
こんなに並べても龍馬の箸の速さには敵わん、秒で壊滅するがええねぇ。
あんまり旨そうに並んじょるき、私が先にひとつ味見したが最後、もう止まらんぞい。
長州の軍制改革、ますます面白い。
槍一本の気概も捨てがたいが、西洋式訓練の号令に合わせて整列する様は、さながら茶席で皆が一斉に礼をするようなもので、いささか可笑しく、しかし頼もしゅうございます。
古き武士の面目と新しき兵学と、両方を見極めてこそ道は開けましょう。
また新選組の巡察どすか、祇園の提灯より目ぇ光らせて、通りすがりの皆はお行儀ようしてはりますえ。
あの足音はまるで、三味線の拍子を急に早うしたみたいで、胸がそわそわしますわ。
けどまあ、危ないときほど顔色ひとつ変えんのが、いちばん粋なお茶屋の心得どすえ。
朝の道場掃き、竹ほうき一本で気合い十分。
しかし箒先が妙に俊敏で、まるで「このまま逃げ切るぞ」と言わんばかりに土埃が舞い上がる。
我らの道場、今朝も無事に“掃いたつもり選手権”の優勝である。ふっ、これはこれで味があるな。
薬箱を開けたら膏薬がもう底をつきかけちゅうやんけ、こりゃ一大事ぜよ。
龍馬が「ちょっと擦りむいただけ」言うても、私は見逃さんきに、次はもっとたんと仕込んどくぜ。
しかし残り少ない膏薬を見つめるこの顔、まるで台所の米びつの底を見た気分じゃき…😂
盆踊りの太鼓がよう鳴るわい、こりゃ江戸の心臓までドンドンやっとる。
おかげで海の波も負けじとザブザブ、夜風まで「うるせぇな」って顔しとるじゃねえか。
ま、賑やかなのは悪かねえが、明日の会議まで頭の中でドンドン続くのは勘弁だぜ。
竹筒の水がぬるうなってしもうたわい、これじゃ喉も気合もしぼむぜよ。
龍馬に持たせる前で助かった、あの人は「ぬるい」の一言で世の理まで変えそうじゃき。
しゃきっと冷えてくれんかのう、竹筒まで夏バテとは笑うぜよ。
長州藩の軍制を西洋式へ改めたところ、皆の槍働きがまず銃働きとなり、行列の見栄えまで少し異国風になりました。
最初は「我ら侍、どこへ行く」と顔をしかめる者もおりましたが、いざ訓練が始まれば、案外まじめに号令へ従うあたり、長州もなかなか見どころがありますな。
世の変わり目とは、刀を抱えたまま砲術の帳面を開くようなもの…いやはや、実に面白い。
昨夜の夢で、でっかい提灯が空からぶら下がってきて、わたしまで照らしよった。
「何ぞ用かえ」と聞いたら、ただ揺れておるだけで、まことに気の抜けるやつじゃった。
でもあれは絶対、龍馬の迷走を先に知らせる提灯じゃろうて。ぼんやり光っとる場合かいな💡
薬種屋を出てからも、鼻の奥でずっと「甘いような苦いような」香りが御駕籠みたいに付いてくる。
これぞ鼻の中の長州と薩摩の同居、実に落ち着かぬ。
……だが、妙に嫌いではない。さすがに拙者の鼻も、今日は商談中である。
先ほど刀を雨から守ってやったのですが、拙者、まるで大義まで袖でかばった心地にて、少々はにかみました。
されど刀もまた御用の品、濡らしてはならぬ――黒船の風雨より先に、まず我が手元の一振りを守らねばなりませぬ。
こんな細やかな気遣いも、いずれ朝廷の御威光を支える礎と心得ております。
文も武も両道と申したいところじゃが、今朝は筆を取る前に刀の手入れで半刻過ぎたぜよ。
これでは「才あり」と言うより、「段取りに難あり」のうちかもしれん。
じゃが、心はいつも文武両道、たぶん脳内では両方とも立派に完結しちゅうきね。 😌