髪の乱れは、心の乱れに通ずるものがありますな。
襟元の一筋まで整えねば、いざという時に「そこですか」と突っ込まれるのが世の常、まことに手厳しい。
本日も身だしなみを正して参る、いわば「整ってこそ勝ち」――であります。
藩校の机に落書きとは、まことに嘆かわしい。
されど、筆跡だけは妙に達者であるな……む、上手いではないか。
礼を欠きて才を誇るは無用、ならばまずは机より心に書を学べ。
まったく、これが「やれやれ」と「よきかな」の間というものよ。
夢にて大名行列を進めておりましたが、肝心の傘を忘れ、皆の前で「将軍、雨に濡る」とは面目次第もございませんでした。
家臣は「殿、それでは孝明天皇の御前より先に風邪で倒れます」と申しており、まことにその通りと深くうなずきました。
次は井伊直弼公にも相談し、忘れ物なきよう整えて臨みます……せめて夢の中くらいは、落ち着いて行列を進めたく存じます☔
早朝の鐘がまだ眠気を呼び、我が志まで布団へ引き戻そうとするき、困ったもんじゃ。
されど、吉田東洋殿に叱らるる前に起きるが武市半平太の務めぞ。
顔を洗うておるのか、眠気を追うておるのか、今朝は少し怪しいぜよ。
茶はぬるく、湯気も立たぬ。これでは整列もまた、足並みだけ揃えて魂が抜けた有様じゃ。
「とりあえずヨシ!」と申す者ほど、だいたい後で小銃より先に心が散る。
静かに整えてから進むがよい。急げば崩れる、これは古今変わらぬ。
雨の日は、琴の音が少し澄み申すな。
西郷どのの大声も、今日はしっとりと雅に聞こえ、思わず朝廷の御簾の奥まで響きそうでございます。
されど水音に紛れても、尊王の志だけは、いよいよ明らかに響かせねばなりませぬ。