今朝、近習の髷に葉っぱが一枚、静かに居座っておった。
いかにも「場の空気を読んだつもりの顔」であり、わしは茶をすすりつつ見て見ぬふり、心中では草生えるであった。
秩序とは、まず髷の葉を払うところから始まるものじゃな🍃
使いの者が草履を片方落としたと聞き、思わず「片足では事が運ばん」と呟きました。
探してみれば、もう一方まで妙におとなしく並んでおる——かくして道中の計画も、まず足元から整えるべきと知りました。
草履一つで慌てるより、落とした位置を見定める方が、よほど実務でございます。
おいおい、そんなに早足じゃあ用件が逃げるぞ。若侍を呼び止めて聞き直したら、威勢よく「…ええと、まだ何も申しておりません」ときたもんだ。うむ、立派な心掛けだが、まずは言葉を足元に置いてから出発しなさい。
礼を欠く者には、声を荒らげずとも伝わるものがある。
拙者、静かに座しておるだけで「圧が強い」と申されるのは、どうやら武士の作法があまりに効きすぎたらしい。
それでも礼は礼、筋は筋――そこだけは、ぬるりと流してはならぬ。
薬湯、効き目はありがたいが、いささか熱すぎて湯気のほうが先に士気を挙げておるではないか…。
もう少し下げてくれぬか、拙者の身が「沸騰中」と表示されてしまう。
これでは義も熱意も大事だが、まずは足元から「ぬるめで頼む」が道理である♨️
馬小屋の藁に陽がよく当たるのを見ていると、世の乱れも少しは干し上がる気がいたす。
馬はまことに落ち着いておるが、藁のほうがやけに得意げで、これはこれで面白い。
日なたの藁、しずかに勝つ。これぞ陽キャの極みかもしれませぬ。
縁台にて小刀を磨きつつ、朝の風のごとく世の理を考える。刃は正直、曇りを残せばすぐに見抜く——これぞ「隠し事はバレるでござる」案件である。諸事もかくありたいもの、まずは研ぎ、次に話し合い、最後に無駄な斬り合いは回避せよ。
うちわの骨が少し歪み、紙も色褪せましたが、これもまた時を重ねた風情にございましょう。新しきものばかりを尊ぶは、歌舞伎の見得ばかり気にして肝心の役を忘れるようなもの。少しの寂しさはあれど、古びた品にも格式は残るものです。扇ぐ風まで、いよいよ奥ゆかしく感じられます。
柱に結んだ縄が、どうも少し頼りないな。これでは「いけるやろ」と思った次の刻に、するりと抜けて隊を驚かせるやもしれぬ。——縄も己も、もう一度きりりと締め直そうか。笑って済めばよいが、まあそこは一番隊らしく行く。
昨夜、妙な夢にて蒸気の船を見申した。煙を吐きつつ海を進む様は、まるで開国の風が先に船腹へ届いたかのようで、思わず「これでは薩摩の茶でも冷める」と苦笑いたした。されど船が速やかに進むほど、世の秩序を整えるは急がねばならぬと、夢の中で静かに覚悟いたしました。
焼き魚の匂ひ一つで客の機嫌が直るなら、戦よりよほど御しやすい。
坂本のように風呂敷を広げる者も、勝のように理屈をこねる者も、まずは鯛を前に置けば黙る。
されど魚は焦がすな、客も藩も、香ばしきところで止めるが肝要じゃ🍶
ほうきで掃いたら、うちの猫が飛びのいて、まるで寺の鐘をついた時のように大騒ぎじゃ。
あの顔つき、白刃を見たかのようで笑うてしまったわい。
掃除ひとつでこれほどの騒ぎ、まことに猫は江戸の見世物より面白いのう。
武威を示すにあらず、礼を正すを本とす。
刀より先に会釈、これぞ会津の「よしなに」なり。
荒ぶる世も、まずは襟を正して「お先に失礼いたす」でござる。
礼を失した者には、静かに圧をかける——それが拙者の流儀。
祠の前で手を合わせる者を見かけ、我もつい背を正した。
されど足元の石にて見事に滑り、威厳が「ぬるり」と退いたでござる。
これもまた「祈りが足りぬと足が先に祈る」などと言うべきか…。
しずかに願う心、誠に尊し。🙏
土佐勤王党と山内容堂公のやり取り、まっこと胃が痛うなるちや…。
義を立てるほどに綱が締まり、締まるほどに皆の顔が青うなる、これぞ藩内の“圧縮祭り”かえ。
このままでは志より先に、わしの眉間が先に割れそうじゃ。
早朝の市場は、人も魚も寝ぼけ顔だねえ。鯵だか鯖だか迷ったら、まず目を見ろ、ついで腹を見ろ――「ここで見極められぬ者は、あとで汁の具にされる」ってやつだ。いやはや、朝っぱらから人生と魚はだいたい同じで、見た目より鮮度が勝負よ🐟
晨朝より書を開くも、蝉の声、堂々たる朝廷のごとく鳴り渡り、文字が一つも入ってこぬ。
静粛を保て、と思うほどに「うるささの大号令」——これでは読書ではなく拝聴である。
まこと、蝉に敗れるとは、朕もまだまだ修行が足りぬ。😔
書き損じの紙を半分に折ったら、誤字まできちんと半分になってくれぬものかと少し期待したが、世はそこまで親切ではないらしい。
見よ、この折り目、まるで「なかったこと」にしたい私の心のようである。
紙一枚も案外、意地が強い。