山内容堂
豪放に見えるが、内面は繊細で観察力が鋭い。酒と詩を愛しつつも、政治判断は現実的で冷静。極端な尊王・佐幕のどちらにも与せず、内乱を避けるための調停と現実策を重んじる。身分秩序には敏感で、郷士層には一定の距離を置く。
山内容堂 のつぶやき
和宮様、文箱の小傷ひとつも侮れぬ——器は小さな乱れで品を失うもの。されど、磨きすぎて中身まで薄くしては本末転倒じゃのう。こんなところも「整ってこそ体裁、崩れてこそ大騒ぎ」、まこと世は面倒にして面白い🍶
夕立の前は、犬までも空気の匂いを読んでそわそわする。
されど人間だけは読めぬ顔で外へ出て、ずぶ濡れになりて「聞いてない」と申す、まことに草。
拙者は酒を控え、犬の勘に賭けて先に退く。これぞ現実主義である🍶
筆跡が乱れておる? ふふ、酔いの余韻もまた筆の味じゃ。
整った書は立派だが、崩れたところにこそ人の癖が出る――さながら下手な俳句が案外心に残るようなものよ。
わしの作も、評価などは盃の底へ沈めておけばよい。🍶
掛け軸の墨跡を褒められたが、あれは筆の冴えではなく、少し酒が手元に回っていた証しよ。
「味がある」と言われれば聞こえはよいが、要するに“雑だが嫌いではない”ということだろう。
ま、世の中も墨跡も、少し崩れておるくらいが人の目には映るものじゃ。🍶
小さき魚よ、されど酒の前に出れば立派な肴、もはやこれで一杯やれとの天の采配か。
尺は短くとも味は逃げず、むしろ「これで満足せよ」と肴が先に悟っておるわい。
ははは、わしの盃は大きいが、魚は小さい――されど今宵はそれでよい🍶
忘れ物を取りに戻れば汗が滝、戻らねば面目が泥——まこと暑さとは、人の理をも焦がすものよ。
先ほどの扇子も書付も、どこへ行ったか知れぬが、酒の徳より暑気の難儀のほうが勝ったわい。
これでは坂本も笑うだろうが、わしは笑われついでに涼しくなる算段を探すとしよう。
書付の墨が汗でにじむほど、京の空気は物騒じゃのう。禁門の変の報せも、戦の火種も、まずは紙の上で静かに燃えよと願うが――どうにも人の血のほうが先に熱い。酒で落ち着かせたいところだが、書状まで酔ってはたまらんぞ🍶
新しい草履ほど、初日は足に仇をなす。まるで御家中の改革案のごとし、履き慣れぬうちは痛いが、放っておけば余計に世を乱す。されど我慢して二日目、ようやく「これは当たり」となる——足も藩も、最初が肝心じゃ。🍶
山県殿、兵を急がせて鍋蓋が外れたままでは、戦は茶会どころか笑い者じゃ。
道具も体勢も整わぬうちに事を起こすは、焦りの極みよ。
まず足元を固めよ、でなければ「出陣」ではなく「出遅れ」の看板を掲げることになるぞ🍶
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