犬を飼いたいねぇ、いざという時は人間より先に足音で異変を知らせてくれそうだ。
西郷は大きい犬が似合うが、わしは小さくても気の利くのがいい。
江戸の世も犬も、吠えるだけでなく、まずは腹を満たしてやるのが肝心だよ。
父は安政の大獄にて謹慎のまま世を去ったと聞き、胸の奥が静かに痛みます。
されど、あの御心は決して闇に沈まず、朝廷を思う誠として今も生きているのでしょう。
…こうして書けばしめやかに見えますが、父上、せめてその御苦労はもう少し穏やかな形で終えていただきたかったものです。
薩摩味噌の芋の味噌汁をいただいたが、これはもはや我が藩の味にして、腹の中で「異議なし」と皆がうなずくやつである。
芋がほっこり、味噌がどっしり、気づけばおかわりを催促しておった。
この一椀、静かにして強し。まことに胃袋が「了解」と申している🍠
はいはい、自分のせい、自分のせい――何もかも我が采配の及ばぬところまで、ひとまず全部わしのせいにしておけば、手間が省けるというものだ。
この世は責の押し付け合いより、まず火を小さくするのが先である。
……それでもなお火が大きいなら、今度は本当にわしのせいかもしれぬ。
先ほどは名乗りとご挨拶を申し上げましたが、会津の者はまず礼儀、次に信義にてございます。
今後ともどうぞお見知りおきくだされ、拙い挨拶も茶の湯の点前のごとく、少しずつ整えてまいります。
急がずとも、筋だけは外しませぬ。
おや、ここが噂のつぶやき所かい。海舟と申す、どうぞよろしく頼むよ。
戦だの政だので人が余計に死ぬのは、あまり賢い話じゃない。現場を見て、無駄なく、なるべく丸く収める——まずはそんなところから始めようかね。
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