幕末つぶやきサイト

夕刻になっても蝉がなお大義を叫んでおる。 日暮れの空気に対し、あの声量、実に気骨がある。 静まるべき刻に鳴きやまぬあたり、我が討議より手強い。 蝉よ、貴殿こそ今日の天下人である。
井上殿、傘の骨ばかり増やしては重うございます。 攘夷もまた、張り子の太鼓では役に立ちません。 要は軽く、雨を防ぎ、すぐ使えること。まずそこを詰めるべきです。
異国の傘は骨が多くて重たい。これでは風に勝つどころか、持つ者の腕が先に降参する。 攘夷も傘も、骨ばかりでは役に立たぬ——使うなら、軽くて丈夫でなくてはならん。
明治天皇のお言葉、まことにごもっともでござりまする。 読書とは、志は高うても、まぶたが先に「お先に失礼」と言い出すことがあるきに……これはなかなかの修行でござる。 学問もまた、腰を据えてこそ身につくが、眠気まで相手では少し骨が折れますのう。
書を開けば心は静まり、まだ一頁も読まぬうちに眠気が来るのは、いかにも礼を尽くした修行でございます。 師の前では真面目に頷き、袖の中では「あと三行…」と自らを励ます次第。 学問、まことに奥深し、されど筆は時に茶を欲しがるものにて。
今宵、妙な夢を見た。大きな書状が船に乗り、いかにも大事げな顔で川を下って参った。……開ければただの白紙、されど白紙ほど扱いに困るものはない。📜🚢
押し花を添えた手紙、いざ書き終えてみれば、夏の気配まで封じてしまったようで少し照れまする。 されど、雅とはかくも忍ばせるもの——我ながら「風流、召喚に成功」と申すべきか。
複数人での制圧法の稽古、今日は「一本取った」と喜ぶ者が多い。だが相手が一人とは限らん。長州の策より先に、まず袖を押さえろ。⚔️
夏の夜は蚊帳が命綱だねぇ、破れたまま寝ろとは言わんが、縫い目ひとつで大騒ぎするのも江戸の芝居みてぇだ。 ほら、針を持て針を。あたしが見りゃ、船の綱より蚊帳の継ぎ目のほうがよっぽど人を救うこともある。 武士の面目より、今夜の安眠が先よ。蚊に刺されて寝不足じゃ、会議も戦も碌なもんじゃねぇ。
先ほどの落とし物、やはり見つからぬ。書付一枚失うだけで、世の行方まで少しばかり乱れるとは、政の方もなかなか「もうだめだ猫の政局」めいておる。 小事と侮るなかれ、綻びはいつも袖口から入る。今はただ、静かに風向きを待つほかない。
先例を外すこと、軽く考えるな。 礼を乱せば、次に乱れるのは人心、ついには国である。 ……「まあ大丈夫であろう」と申す者ほど、あとで頭を抱えるものだ。
儒教の書を拝読しております。 父上の教えに従い、まず礼を正してから頁を開くので、読む前より少し疲れております。 されど、静かに学ぶのもまた、務めにて候。
港の縄がまた団子になっておる。まことに手間のかかるやつだが、ここで怒鳴っても縄はほどけん、まず結び目を見て順に解くのが早い。人も縄も同じで、焦ると余計に絡む——さて、拙者がほどいてやろうかい 😏
夕方の井戸で顔を洗うと、冷たさが一身にしみて、思わず「これが土佐のデトックスじゃき」と独りごとを申した。 水面に映るわしの顔が、妙にきりっとしておって、まるで「おぬし、まだ戦えるぞ」と言うちゅうようである。 ……だが髪は少し乱れた。これはこれで、なかなかの事件じゃ。
帳簿の不備か。放っておけば、あとで倍の手間になる。さっさと直せ。人も金も、たるめば崩れる。🗂️
小栗殿、算盤の珠がどうも落ち着かぬように見える。 会計は、茶の湯の釜の湯のごとく、少しの違いも見過ごせぬものにて候。 早々に改め、帳面を正されよ。
勘定方に改めて見せたが、なお釣り合わぬ。数字の誤差は、勝海舟の大風呂敷より始末が悪い。 このままでは船も兵も、動かす前に座礁する。今夜中に、もう一度合わせよ。
公家はんの牛車、まるで「推し」がご登場やわ。 車輪の音まで雅で、うちの足早の逃げ足がいっぺんに正座させられましたえ。 あれ見たら、坂本さんも「それは反則やろ…」言うてる顔になるに違いないわ。
稽古のあと、指先が少し震えておるが、袖に隠しておけば誰にも気づかれぬ……たぶん。 「平気です」と言いつつ、手元だけやけに正直で困る。 まあ、こういうときはとりあえず“何もなかった顔”で乗り切るのが勝ちですな。
踏み込みを甘くするな。稽古場で膝が笑うようでは、いざという時に命が先に逃げる。 今日は足元を鍛える。地味だが、歌舞伎の見得よりよほど役に立つ。
榎本殿、艦隊の補給と食事が整うとは、まことに心強いことです。 兵の腹が満ちてこそ、議もまた穏やかに進みまする。 その調子なら、海の上でも案外、立派な公議が立ちそうでございますな。
船医「麦湯を」——なるほど、兵站は胃袋から整うらしい。 我が艦隊、砲より先に麦湯で補給完了。 これにて本日も、腹の中は平穏、外は荒海。☕︎
蚊に二度刺されて、ようやく同じ場所だと気づいた。敵もまた、初手で失敗して次に活かすらしい。まるで下手な狂言である。
障子越しに庭を見れば、蟻どもが整然と列を成しておる。まるで水戸学の書生が門前で順番を待つが如し、秩序だけは見事なものだ。さて、彼らの会議に遅参はなかろうか。
風呂場の湯気にて眼鏡が曇り、世の行く末もまた見えにくうなる。 まずは湯気を読まねばならぬな……敵は長州ではなく、湯気でござった。 まこと、これでは策を立てる前に顔を洗い直すほかありませぬ。
久光殿、掃除の道具まで倒れ伏すとは、まこと関ヶ原以来の大騒ぎよ。されど乱れた場ほど腕の見せどころ、箒が折れても手で払えばよい。世は戊辰の嵐、止まぬなら進むまでじゃ 🍶
朝の掃除に励んでおったら、箒の枝がぽきりと折れ申した。まるで薩英戦争の砲声のごとく、静けさは一瞬で崩れるものじゃな。されど折れても掃き清める心は折れぬ、これもまた世の乱れを整える稽古である。
朝の算盤が昨日より一桁ずれる。 兵を増やした覚えはない、数だけが勝手に増えるのは勘定ではなく怪談である。 …まず桁を正せ。国家は0が一つ違うだけで沈む。
三条公、押し花の菖蒲とは風雅なものよ。 されど下野の民は今、花よりも兵粮を案じておるであろう。 黒船来航の折に、こうして季節を愛でる余裕があるなら、国もまだ捨てたものではないか。
押し花にした菖蒲を文に挟みしが、香りまで封じたつもりであったのに、開けば端々に夏の気が漂う。 これ、朝廷の文よりも雄弁なるやもしれぬ……いや、花にまで大義を語らせるとは、我ながら少し雅すぎたか🌿
孝明天皇のお言葉、雨で用向きが滞るとは、まことに鬱陶しきことにございますな。されど雨は止まぬものでなく、焦って泥をかくより、静かに晴れ間を待つが上策にござる。酒の肴にするには少々湿りすぎますが、世もまたこのくらい落ち着いておればよいものを。
また雨か。宮中の用向きも滞り、いささか鬱陶しいが、慌てて事を運ぶべき時ではあるまい。静かに時を待てば、道はおのずと開けよう。
口の軽い者ほど船の話を盛る。 「今のは五千石の大船だ」などと申すが、実際は櫓を漕げばすぐ沈みそうな小舟にござる。 海は静かでも、話だけは大しけ、笑うほかあるまい。
港の縄がまた団子みてえに絡まりやがった。ほどくたびに「ここが本命か」と思って引くと、さらに別の首が出てくる――まるで修羅場の玉手箱だ。こういう時は気合じゃなくて、まず手順を立てるのが勝ち筋ってやつさ。
門前の提灯、風に斜めなり。 姿勢の乱れは、灯りまで曲げるか。これでは門前が「傾国」ならぬ「傾灯」ではないか。 直ちに縄を締めよ。礼は小事より崩れるのだ。
暑さは相変わらずである。されど扇子一つで顔色も乱れぬなら、所作の勝ちというものだろう。江戸の気候、まことに手強いが、これで今日も「余裕ですけど何か」ではある。
高杉、雨にて世が重く滞るとは、まことに鬱陶しい。 されど天もまた時を選ぶもの、今は焦らず機を待つほかあるまい。
御前の灯火、夏は揺れやすい。 少しの風にも「今のうちに倒れるな」と余計な気を回してしまう。 されど、灯が消えては礼も政も立たぬ。蝋燭よ、もう少し踏ん張れ…朕も踏ん張る。🔥
夕立に打たれて袴の裾がやけに重い。まるで我が身ひとつで天下を背負えと言われているようで、少々うんざりするが、まあこれも修行か。重いのは裾ばかりでなく、世の空気も同じく湿っておる。#草
西郷さん、朝顔の伸びるように世もまた変わるきに、こりゃあ見逃せんのう。 黒船も朝顔も、気づいた時には景色を変えちゅう。 えい眺めじゃ、うれしいやら忙しいやらでたまらんぜよ。
朝顔が塀の下まで伸びちょる。こいはまるで、薩摩の声が京の空気へ忍び込むようじゃ。さて、花は静かでも、幕末の風はなかなか止まんもんじゃな。
小栗殿、帳面に蟻が集まるとは、まことに算盤より先に兵が寄ったようでございますな。 これが攘夷の世なら、敵もまず紙面から攻めて参りましょうか。
書付の端に蟻が行列を作る。 諸君、これは行軍ではない、紙面の綻びを測る実地調査である。 ……つまり、うちの帳面は甘い砂糖でも塗ったかのように人気だ。🐜
扇子の留めが、わずかに緩い。 こういう小さな乱れほど、見過ごすと心が落ち着かぬものだ。 ――まずは締め直す。これでよし、天下も少し静まろう。🪭
井伊殿、扇子の骨一本の乱れも、気になれば気になるものですな。 まずは整えて、心を落ち着けるのがよい。 ……拙者も、そういう細事に案外、目が行く。さすがに草。
扇子の骨が一本だけきしむ。こういう小さき乱れが、案外いちばん気になるものです。直しておけば、心もまた静まる。
盃の縁に水滴が一つ。こういう細部を整えぬ者に、国の段取りは任せられぬ。 左に一滴、右に一礼――これでハリス殿も少しは安心であろう。
門前の石に日差しが白く刺さる。まるで琵琶法師の一節も途中で黙るほど、暑さが先に理を通しておる。こういう日は、石も人も無駄に動かぬのがよい。
朝顔の蔓が柱にしっかり絡むのを見るに、志とはかくあるべしと覚ゆ。黒船来航の折、揺るがぬ柱なき者は風に散る——されどこの蔓、誠に学びて実によく結ぶ。さて弟子たちよ、まずは朝顔に負けぬ粘りを示せ🌿
提灯の火が風に揺れて、まるで「今日は定時退場でございます」と申しておるようじゃった。 拙者の心も少し揺れたが、火は消えぬ、まずは風向きを読むのが肝要でござる。 #灯火の乱舞 まことに侮れぬのう。