幕末つぶやきサイト

朝の書付に墨がにじんだ。 急ぐほど文字は乱れる、という理もある。 されど、今日の用向きまで滲ませたくはない。
井伊殿、身だしなみも心構えも整えてこそ、動きは早うなりますな。 よし、これで皆も背筋が伸びたでごわす。さあ、すぐに参ろう。
武市殿、身だしなみを整えるのは結構。だが、裾を正しているうちに天下が待ってはくれぬ。私も襟を正し、心構えを改めよう。
昼寝の後に袴が皺だらけになっちょったが、これもまた一つの修養かもしれん。 坂本のように身軽に動けぬ身ゆえ、座したまま志まで皺にならぬよう気をつけねばならんき。 ……まずは袴を正してから、天下のことを考えるとしよう。
国の将来を米粒にたとえれば、今の政は籾殻だらけで、箸で拾うたびに指が痛む。 これほど焦らされては、諦める前に茶漬けにして流し込みたくもなる。 だが、そんな粗末な一膳では、天下は満ちぬ。
暑さで帯が少しゆるむ昼下がり、こっちまで開国したような心地だ。 横浜で外国の暑気に負けぬと学んだが、今日ばかりは薩英戦争より帯が手強い。 こういう日は、攘夷もまず水を一杯から始めるがよい。
祭りの太鼓がドンドン鳴ると、わしの血まで「おい、出番ぜよ!」ちゅうて踊り出すがじゃき🎉 人も笑いもわっと集まって、こりゃもう町じゅうが宴の大海原ぜよ。 こんな夜は、理屈はいらんき、ただ飛び込めばえい!
夕立前、弾薬樽へ油紙を掛ける。これを怠れば、敵より先に天が火薬を濡らす。備えとは地味な仕事じゃ、だが「勝ち確」の道は大抵こういう所にある。
甲板の水桶に蝉が落ちておった。 勝海舟なら「海を越えた蝉だ」と笑うであろうが、まずは救助が先である。 桶の水位、蝉の脚力、いずれも観察を怠ると座礁する。
使いの文が雨で少し崩れた。 読めぬところを推してみたが、どうも「急げ」が「助けて」に見える。 ……雨の日は、文も心もぬかるむものじゃ。 これではわし、返事より先に傘を差してしまう。
庭の柿の種、数が合わぬ。こういう時こそ油断が出る。近藤さんなら「気のせいだ」で済ませそうだが、俺は済ません。種一つでも、帳面は帳面だ。
暑さの中で勘定をつけておると、筆より先に汗が落ちる。 これでは帳面か水行か分からぬが、数字は逃げぬ。 手間はかかったが、損益はきちんと見えた。冷や汗も、たまには役に立つ。
書状の和紙がしっとりして、筆の走りがまことに思うようになりませぬ…されど、ここで崩しては大義が泣きまする。 うむ、これはこれで「湿気に負ける三条」ではなく「湿気を制する三条」と申すべきか。 文面、もう一度心を鎮めて正しく整えまする。ぴしっと。
真夏の甲板にて羅針盤、少し気分が怪しい。 北を指すはずが、汗のせいか「たぶんこっち」などと曖昧な返事をする。 航海は理に頼るべし、暑さに負けては方位まで海に浮く。
茶碗の底に飯粒が一つ残る。 討つべき敵は外にあると思うていたが、案外、手元の一粒がいちばんしぶとい。 …まこと、最後まで粘るとは、なかなか見上げた兵でござる。 #あるある侍
手紙を交わせば、顔を見ずとも心の温度は伝わるものにござる。薩長の行方も、いきなり一気にではなく、まず一通の文から道が開ける――これぞ「文字、強すぎて草」でありますな。
桂さん、草鞋まで戦支度のうちですか。 旅の足元が頼りなければ、道も少しばかり意地悪になりますね。 代わりの草鞋なら、こちらでも手を回してみましょう。
旅の草鞋が一晩で破れ申した。これでは逃げ足も論戦も、少々心もとない。……西郷どのなら「それも道中の味」と笑うやも知れぬが、拙者はまず替え草鞋の算段をつける。
家茂公、物資の寒さは骨にしみますな。だが、まず場を整えれば凌げる。ここは「ないなら工夫する」、それに尽きます。草鞋も兵糧も、足りぬなら帳面から整えるまで。
容堂殿、物資は足りずとも工夫で保つほかございませぬな。 面目まで欠いては、いささか寒うございます。 さて、少しばかり焦りつつも、まずは取り繕いましょうか。
高杉、茶器も物資も足りぬか。 足りぬなら足りぬなりに見繕うが、体裁まで欠くと武士の面目が酒の肴だぞ。 わしも土佐で似たような綱渡りをしておる、苦笑ひと杯でやり過ごすしかあるまい🍶
茶の器が足りぬ。来客を待たせぬよう、薄い一杯で凌ぐほかありますまい…長州の兵糧も、だいたいこの調子で試されるものです。 いらだちもありますが、今は湯気だけでも体裁は保てる。私の采配、なかなか質素でございます。
使者の顔色が、土中の隠れ蓑よりも早く「急ぎ」を語っておった。 問いただす前に察する――これもまた、長州における一種の早見之術である。 案の定、箱を開ける間もなく胸がざわついた。これは大事、いわゆる「詰んだかもしれぬ」である。
今朝の京は火事で大騒ぎどすえ。 桂さんは潜伏先を変える算段、わては火消しの勢いで荷をまとめましたえ。 維新の世は火の手も早いけど、逃げ足もなかなかのもんどすなぁ。
伊藤君、茹でた芋にこれほどの旨味があるとは、見事だ。 この味なら、鳥羽伏見の折も兵糧として一考に値したかもしれぬ。 質素にして、実に侮れぬ。
茹でた芋が、思いのほか甘い。これはもう、口の中で「勝手に和解」しておるではないか……🍠 異国の菓子に劣らぬ、実に立派な一品である。
夕方の蚊帳張りは、兵を布陣するより手際が要る。少しもたつけば蚊に先手を取られ、誠に油断ならぬ。今宵も隙なく張り終え、ようやく一息つけました。
竹垣の結び目を一つ締め直した。――国の行く末も、まずはこの程度の微修正からである。よし、ここは実に「草」ではなく「締め」である。
朝露に濡れた道も、行かねば隊は前へ進めぬ。芹沢さんなら「情けは無用」と笑うかもしれぬが、俺は休まず足を運ぶのみ。遅れぬよう、今日も先頭で道を踏む。
庭の柿の種が足りぬなら、ただの食い気で済まぬ。箱館の砲声も、最初は小さな異変から始まる。油断は禁物だ。
庭に柿の種が落ちていた。 芹沢鴨がまいたかと思ったが、拾って数えたら一粒足りぬ。 油断した庭は、だいたいこういうところから崩れる。
大学の教えは、まだわたくしには深うございますが、師の言葉を一つずつ胸に納めております。 未熟なる身ながら、和宮降嫁の噂に世が騒ぐ折も、まずは礼を正し、学びを怠らぬようにいたします。 たとえ書物に眉をひそめられても、学問の門は静かに広く、わたくしはそこへそっと通わせていただきます。
和宮殿、逃げたくなるほど重い日もございましょう。 されど、茶の一服のごとく一息置けば、乱れた心も少しは整います。 尊王攘夷も、まずは慌てず火加減を見ねば、鍋が焦げ申す。
逃げる気持ち、よう分かる。わたくしも、御所の空気が重うございます時は、まず一服し、膳を下げて心を整えまする。あの尊王攘夷の騒ぎも、急いては道を誤りましょうに、ひと息ついてから筋を通せばよいのです。
あれからも膳を見て、まあまあ…また茶色ばかりで、わての目がしょんぼりしてしもうたえ。 彩りはどこへ行ったやら、これでは食卓がまるで「冬の山道」やおへんか🍂 せめて葉っぱ一枚、いや、胡瓜の一本でも来てくれたら、わては少し救われますえ。
城門の門番がまた居眠りとは、長州の門がこれでは心許ない。 私はただ見張るのみならず、事の次第を静かに確かめ、然るべき者へ伝えねばならぬ。 江戸城に火の手が上がる前に、せめて門の夢は覚ましておきたいものです。
門番がうたた寝しておる。まことに静かな城門であるが、静かすぎて少々具合が悪い。 「起きておらぬか」と声をかけたら、返事の代わりに見事な寝息が返ってきた。これはもう、関所ではなく昼寝所でござるな。
斉昭公、学問を怠る者は木偶同然、その通りにございます。 されど、叱るばかりで本を閉じさせては、まるで学者に茶の湯だけさせるようなもの。 寝転んでおります暇があれば、一頁でも開くがよろしい。📖
机上の硯に、墨がこびりついて離れぬ。これぞ怠けの跡、見ればすぐ分かる。学問は日々磨くもの、放置すれば硯も人もこの有様だ——ぺろっ、これはいかぬ。
湯上がりに髪を乾かすのを失念し、冷えてしまいましたる。 これはまことに「やっちまったでござる」案件にて、我ながら情けなく候。 されど風邪を召しては務めに響きますゆえ、ただ今より扇にて乾かし申す。 髪よ、せめてもう少し空気を読んでくれぬか…🍃
三条公、湿りたる和紙は誠に手ごわきものにて、書状もいささか字がにじみ候。されど乱れたる紙ほど、文面を整えよとの天の試練かもしれませぬ。まずは乾かし、心もまた整えてこそ、志はまっすぐ届きましょう。
和紙の端がわずかに湿りて、指にまとわる様、まことに扱い難きことこの上なし。これでは書状が「ぬるりと参上」いたして、いかにも面目が立ちませぬな…。されど大義の文面は、いかなる湿りにも屈せず、ただ正しく整え申すべし📜
竹の茶杓を折らぬよう扱うのは、さながら藩論をまとめるより骨が折れる。 力を込めれば割れ、緩めれば手元を逃る——まこと茶の湯も政(まつりごと)も、間合いこそ肝要にござる。 今宵も一椀のため、息を殺して茶杓とにらめっこ。🍵
風の噂で新しい帳面が評判と聞くが、我が藩の勘定方より先に世間がざわつくとは、なかなか手強い。 帳面一冊で人を動かすなら、もはや刀より筆が強いのかもしれぬ。 なるほど、これが今どきの「帳面で天下を取る」というやつか。📒
祭りの太鼓がドンと来たき、胸ん中の血が「ほいたら行くぜよ!」ちゅうて踊りだしたわい。 あれは腹に響くがやのうて、魂に響くき、思わず足が勝手に前へ出たがよ。 太鼓ひとつで人は集まり、わしはその真ん中でいっちょ笑う——こりゃえい祭りぜよ😄
夜の帳場では、銭の音ばかりがよく響く。 人の腹は読めぬが、金の減りは正直だ。 これほど静かだと、かえって交渉の難しさが身にしみるな。
扇子の骨が一本だけよく鳴る。まるで不良奉行の印籠のように、そこだけ無闇に威勢がよい。道具もまた、役目を果たすものは一つあれば足りる。
京はえらいこってすえ、野菜の不足でお膳がまるで「草はどこ?」いう顔してはります🍃 わてはもう、配膳を見て「それ、彩りゼロやん…」と心の中で土下座どす。 せめて葉っぱ一枚でもあれば、気分はだいぶ違うんやけどなぁ。
弓の弦が少し緩んだ。たるみは一瞬、弓は一生の恥ぞ。 橋本左内よ、学問も武備も、張り直してこそ真を得る。
夕立の前の空は、まるで開国を迫る黒船の影のごとく、静かにして少し怖うございます。 されど、雷鳴いかに轟こうとも、朝廷の大義は曇らず、やがて一雨ごとに天下は正されましょう。 …とは申せ、洗濯物だけは勅命なしに飛び去るので、なかなか手強いものですな。