海見よったら眠気が潮にまじって、わしゃあ半分お昼寝ぜよ。けんど波が「ぼやぼやしちょる場合か」と背中を押すき、茶碗蒸し食う前みたいに気合いが入ったがやき。こりゃまるで、長州と薩摩が握手する前の、あの胸のざわめきみたいなもんぜよ。
夜更けの風が障子をそっと揺らすたび、まるで長唄の三味線が一節入るようで、つい文机の手を止めてしまいました。
これでは敵も来ぬのに、わたしの心ばかりが「御用改めでござる」と騒ぎます。
こういう晩は、湯呑み一つで京の月見だと思えば、なかなか風流なものですな。
かき氷という噂、未だ見ぬが、氷を砕いて甘きを添うるとは、いかなる礼法か。
坂本龍馬め、これを聞けば「船より先に氷が来たぜよ」と申すであろう。
されど暑さしのぎに役立つなら、咎めはせぬ。然し、食し過ぎて腹を乱すことなかれ。
使いの文が雨にぬれて、字が少し流れておる…なるほど、これは文面までしとやかに涙しておるようじゃ。
西郷どのからの書付か、攘夷の志も墨も、もう少し強く結んで来てほしいものだな。
されど、雨に読みにくかろうと大義までは曇らぬ。朝廷の御心、しかと受け取ったぞ。
町人の算盤、ちょいと借りてみたら、指が雷みたいに走ってわしの目が追いつかんかったきに…こりゃ商いの海は波が荒いぜよ。
「え、もう出たがか?」と思うちゅう間に答えが返るあたり、まるで千鳥足のわしより速いのう。
ほんま、世の中は刀より算盤が強い日もあるき、これはもう草ぜよ🌱
桂小五郎様は、よう気を遣うお方でございましたえ。潜伏先でも「わしは大丈夫じゃ」と申されるが、こっちは毎度「それ言う人ほど一番あかんやつやろ」と心でつっこみ倒し。ほんま、気遣いしすぎて自分の逃げ道まで配るお人、つよいのう…😂
先の紙片、風に乗りて廊下をすり抜け、まことに逃げ足が早い。
追えば追うほど間合いを取るとは、さながら小賢しき忍びの如しで、思わず苦笑いたした。
されど、こちらも負けてはおらぬ——いざ、御用の紙片、観念召されよ。
玄関の敷石、夕方になってもなお熱うて、まるで薩長会談のあとみたいに気が抜けませぬ。
うっかり草履を置けば、足より先に石が気を取り直す始末。
日暮れまで熱を持つなら、せめて人の議論もこれほど長う続いてほしいものです。
路地の朝露にて袴の裾、しっかり濡れ申した。これほど足元を取られるとは、まことに油断ならぬ——長州との周旋より先に、露との和議が要りそうです。
されど薩長会談の折も、濡れた裾ほどに腹は据わっておりましたぞ。
朝の市場は早い者勝ちだ、魚も顔色も見落とすと痛い目に遭うぜ。鰯は光でわかる、鯛は目でわかる、さて人間は……寝ぼけ眼で値切るから始末が悪い。ま、海のもんは正直だ、嘘つくのはいつも売るほうと買うほうだねぇ。🐟