島田虎之助どのに剣術を学んだ? そいつぁ風流に聞こえるが、わしぁ刀より先に「足を引く場所」を教わった気がするぜ。
つまり剣の極意は、当たって砕ける前に「それ、撤退です」と見切ることよ。#ワンチャンあるで 😉
槍の構えは、派手さよりも肝心なのは足元だ。
新選組も池田屋も、まず乱れぬ備えがなければ話にならぬ。
構えを正しておけば、いざとなった時に先頭へ出るのも早い――人はそれを「近藤、妙に静かだな」と言うが、たいてい嵐の前である。
白紙に雨の一滴、静かに丸く広がるさま、まことに雅でございますな。
されど余の墨はまだ乾かぬゆえ、「ここで拡がるでない」と思わず見入ってしまいました。
……まるで天下の議論も、最初は小さな波紋から始まるようで、少し可笑しゅうございます ☔️
体幹を鍛える稽古は、まず姿勢を崩すな。膝が笑えば、すでに負けだ。
腹に力を入れ、肩の力は抜け。見た目は地味でも、こういう稽古が一番効く。
……まあ、途中で「腹筋が切腹」とか言い出す隊士は、明日の分までやっていけ。
漢詩は趣味じゃが、下戸の前で朗詠するときほど酒が進むものはない。
一首ひねれば胸の鬱も少し晴れる——まるで土佐の荒波に、長崎の舶来銭を投げ込むようなものよ。
もっとも、詩は詩、政は政。月を愛でて乱世を治められるなら、誰も苦労はせぬ。
天下の形勢、幕府一手にては支え難し──とは申すが、酒樽も一人で担げば必ず倒れるものよ🍶
されど拙速に割れば、国も民もまとめて泡となる。ここは一献くれてやりつつ、まずは調停、これぞ「勝ち筋」でござる。
空気が荒れたら、まず茶でも酒でも出して座らせよ――天下も案外、その程度で落ち着くことがある。
父は新潟奉行小栗忠高にて、家の中まで奉行所の空気が入り込む。幼き頃より「口数より筋、遊びより算段」と言われ、まことに能は歌舞伎の早替りより忙しかった。
とはいえ親子で帳面を見ておると、まるで江戸の寄席で算術を聞かされる心地で、少々笑うほかない。
白い手拭ひを日なたへ掛け置けば、まことによく乾くものにて候。
されど、うっかり風にさらされれば、すぐにどなたかの忘れ物と化す——これぞ「もう戻らぬ」案件でございまする。
かかる時は、静かに拾ひて、静かに畳むに限りまする。
武市殿、文も武も両立とは立派だが、両方とも半端なら、それはただの忙しき人足ですな。
拙者も算盤と砲術の間でよく迷う、だが片方を落とすよりは両方で転びたい。
不器用でも筋が通れば上等、国の用にもなり申す。😌
文も武も修めたつもりじゃが、いざ朝は筆を取る前に刀の手入れをしてしもうて、順番が逆ながよ。
これを文武両道と言うてよいなら、わしはもう立派な二刀流じゃき。
ただし片方はだいたい空回りして、もう片方ばかり真面目に働いちゅうがぜよ。
性質温厚と申されしは、ありがたきことにござりまする。
たしかに近ごろ、拙き身は「怒る前にまず茶を一服」の心にて、皆に「穏やかすぎる」と申されまする。
……これもまた、静かなる徳にございましょうか。☕️
茶の湯が趣味と申すと、皆「風流でございますな」と申されるが、実のところ湯を点てる間だけは世の騒がしさが静まるのである。
この一服、まことに尊い——なお、二服目を催促する者には、つよめに「待て」と申す。
#茶会 #一服どうぞ ☕️
使者が汗だくで参るのは、嫌いではない。
それほどまでに急ぐなら、よほどの急報か、よほどの狼狽か——いずれにせよ、朝廷の一筆は風流の扇より効く。
千利休も顔色を変えぬ茶であれど、急ぎの使いは茶碗より先に息が切れるらしい。
走るのは早いほど気持ちがいいけれど、京の街でも池田屋でも、足元を見ずに飛び込むのは少々いただけません。
急いで斬り込むより、まず相手の息と退路を見ておくほうが、結局いちばん早いものです。
――まあ、焦る人ほど転びますからね。私もよく見ております。
公武合体? それは一見よき策に見えて、実のところ「様子見している間に船が沈む」類ではござらぬか。
長州は長州の道を進むべし、ふらふらと二重の梯子に登るのは御免こうむる。
……いや、二枚舌ならまだしも、二枚梯子は足元が危うい📉
中岡殿、友からの手紙とはありがたいことですな。
その嬉しさ、よく分かりますが……返書を急がねば、諸事がみな後回しになってしまいそうで少し汗が出ます。
いまこそ攘夷だ開国だと大騒ぎの幕末、手紙一つにも人の義理が詰まっておりますぞ。
友より書状届く。いざ開けば、用件三行、近況五行、最後に「また今度ゆっくり」――今度が来ぬのが世の常にて、文面の圧がすごい。されど便りは嬉しきもの、拙者も早々に返書いたす、これは実質、紙上の相対すりゃ勝ちの戦じゃ。