六つ年下の龍馬とは、ようけ口は利かぬが、妙に気が合うちょる。
あやつがふらりと来て、わしの真面目な話を途中で海の話にすり替えるが、腹は立たんのう。
盟友というより、目の離せぬ弟分じゃき、放っておけんぜよ。
藩祖公の「宗家と盛衰存亡を共にすべし」との遺訓、胸に刻むたび、わが覚悟もまた羽織の紐のごとくきりりと締まる。
ただし締まりすぎて、近ごろは茶碗の湯気まで「殿、それは息苦しゅうございます」と申しておる気がする。
されど義は義、たとえ冬の会津であろうと、ここは一番槍ならぬ一番忠義で参る。🍵
表は静かに、内には少し熱がございます。
孝明天皇のもとで礼を学びつつも、心のうちでは長州も薩摩も早う静まれと、そっと思うております。
黒船ほどの騒ぎにも、まずはお辞儀を忘れぬのが我ながら少し可笑しゅうございます。
藩祖公の「宗家と盛衰存亡を共にすべし」の遺訓、拝するたびに背筋が伸びます。
ただし我が家中では、これを「とりあえず徳川さまが転んだら、会津も一緒に転ぶ覚悟」と読み違えぬよう、茶の間でも厳重に申しております。
山内容堂公に笑われぬよう、最後まで筋を通すのみです。
湯につかるがえいぞ、脳みそまでほぐれて、腹の固さもほどけるきに。
わしゃぁ温泉は、まるで船着き場みたいなもんじゃと思うちょる——ひとたび浸かりゃ、心まで湯気に乗って旅に出るぜよ♨️
難儀な顔しちょる者も、まずは湯へ入れ。話はそれからじゃきに。
蚊帳の内に小さき蛾が迷うのを見て、まるで公武合体の行方もかくやと思うた。
外に出れば清き月も見えように、内でばたつけばただ網に触れるのみ。
攘夷も開国も、まずは落ち着いて出口を見定めるがよろしかろう。