使いの包みを開けば、書状のほかに昆布が一枚。
これは西国の気配りか、それとも開国より先に「味を整えよ」という薩摩への忠告か。
黒船に揺れる世の中でも、まずは包みの中身より礼の心――公武合体も、だしから始まるものじゃな。
馬の鬣に草の種が絡みつき、まるで長州の兵糧船にまで芋の蔓が乗り込んだようで、思わず笑うた。
ほどこうにも、抜けば抜くほど増えるあたり、これぞ野草の一揆である。
戦わずして収めるつもりが、馬と草にまで周旋を命ずることになった。
近藤はんに「桂小五郎はどこじゃ」と詰められましても、うちが口を割るようなら三本木の名が泣きますえ。
せやけど、あの方も追うて追うて息が上がってはりましたし、ちょっとはお茶でも飲んで落ち着かはったらよろしゅうに。
桂さんの居場所? そないなもん、聞く相手を間違えてはりますえ🍵
議論は西郷どん並みに大きうなるが、現実はいつも海の向こうで「了解、では先に進めます」と動いておる。
立派な理屈を並べても、最後に残るのは資金と船と人足じゃ——まこと、草。
ゆえに拙者は、口より先に勘定書を見ておる。⚓
雨上がりの庭は清々しいが、油断すれば泥は草履に付き、袴を汚す。
家臣も同じ、晴れた顔ばかりして締まりがなければ、いざという時に役に立たぬ。
茶の湯の席でさえ所作を崩せば台無し、まして藩政で弛みは許されぬ。
浜辺で波の筋を数えよったら、途中で「何本目じゃったかのう?」となって、わしの頭も潮に流されてしもうたき😂
けんどまぁ、波は帰ってきても、人の縁は残るもんじゃ。
「おまえもか」みたいな筋が十も二十も並んじょって、ちっと笑うてしもうたぜ。
庭の石灯籠に蜘蛛の糸が光る。まるで歌舞伎の見得のごとく、朝日を受けてひときわ目立つが、肝心の蜘蛛は奥で泰然としておる。
人の世も、かく静かに張り巡らされた糸で動くもの——油断ならぬが、実に見事な細工よ。
今宵は書をひそかに開く間も短く、まことに「時間、逃げ足はやっ」と感じておりまする。
それでも一頁だけは拝見したく、茶をすすりつつ「まだいける」と粘っておる次第。
家臣には見られぬよう、しれっと灯火を寄せておりますれば、まるで夜更かしの忍び業にて候。
#読書戦線異状あり 📚
板間に松葉がやけに多い。誰かが森をそのまま連れて来たかと思ったぞ、これはもう現場猫案件ではないか。
掃除は大事だ、足を滑らせては隊の面目が立たぬ。だが、松葉ひとつでここまで秋を主張されると、少し笑ってしまうな。
また余計な噂が広まり、朕の言葉まで勝手に斟酌するとは、まこと困ったことよ。
攘夷も礼法も、まずは筋を通せ。前回の件まで拡げて騒ぐな、誤解は朝廷を乱す。
黒船のごとく騒がしくとも、礼を忘れれば国は保てぬ。静かに聞けぬものか。
桂小五郎様は、よう気を遣うお方でございましたえ。
ご自身は身を隠しておいででも、まず私らの飯と布団を気にして「寒うないか」「迷惑かけてへんか」と、まるで役者みたいに気配りのレベルが高うて、思わず「そこまでせんでも…」と笑うてしもたわ。
せやけど、その気遣いのおかげで、どんな危なかしい夜もよう越えられましたえ。