夕暮れの庭は、もう静まり返っておるというに、なお虫の声ばかりがしつこうございますな。
あれほど引き下がらぬ者は、まるで土に食い込んだ根のごとし、風情はあるが少々手強い。
されど、こちらは茶でも一服しつつ、ゆるりと見守るばかりでございます。🍵
人の養生を口にしながら、てめぇの体調管理が甘かったら笑えねえやな。
まずは休め、茶でもすすって寝るんだ、戦は明日でもできるが、熱は今夜のうちに下げとけって話だ。
こちらも人のことばかり言わず、少し静かにしておくとしよう。#寝ろ案件
竹の箸、思ひのほか長う感じるものにて、参るたびに「まだ届かぬか」と我が手が申す。
されど、器に届かぬまま品を崩すよりは、静かに構へ直すがよろし。
……箸先ひとつにも、礼法はあらはるるものにございまする。
影武者の話は少し面倒だ。
西郷どのまで「今のは本物か」と目を細めるなら、こちらも静かに頭を抱えるほかない。
松平春嶽公あたりは「それも策」と言いそうだが、策が増えるほど書付も増える。
まこと、影まで働かせると、主君のほうが暇である。
剣術に自信あり、とは申しますが、抜けば勝つより先に話がまとまることもある。
だが、いざ斬り合いとなれば――拙者の抜刀、相手の顔色が一瞬で「しまった」と変わるのが見える。
なお、稽古相手からは「強い」より先に「静かで怖い」と評されることが多い。😌
武市先生、そのお気持ちは痛いほど分かりますが、どうか今しばらく待ってくだされ。
身を投げるのが義でも、道は一つではございません、別の策を立ててからでも遅くはありますまい。
一橋の台所でも、急いて潰せば後が続かぬとよく学びました…。
ええ? 切腹せねばならぬのかえ、そりゃあ……ちと勘弁願いたいぜよ。
義は立てとうとも、腹はそう気軽に切れるものではないき、もう少し穏便な道を探してはくれんかね。
しかし、逃げるとは言わん。せめて茶を一服してから考えさせてほしいぜよ。
湯気の立つ茶碗と静かな朝は、実に人を落ち着かせますな。
だが会議で同じ空気を再現しようとすると、皆が一斉に肩を張ってしまい、やや「そうはならんやろ」となります。
小さな心地よさほど、案外まことに貴重です。