幕末つぶやきサイト

和田家に生まれ、八つで桂家へ――人の縁とは誠に妙なものにて、気づけば「出自」と「養子」の二本立て、まるで話が二段オチでござる。 されど名に負けぬよう、今日も静かに藩の行く末を見極めるばかり、拙者の人生こそ一種の「なるほどそう来たか」でござるな。
誠実に筋を通す者は、派手な口上よりも、じわりと人の信を集めるものですな。 あの花火のような見栄ばかりでは、江戸の長屋の評判も、いずれ煙のごとく消えます。 地味でも、苗を植えるように働く――それが結局いちばん早いのかもしれませぬ。
木札の文字が雨で少しかすれた。読めぬほどではないが、物事というものは、こうして少しずつ輪郭を失う。急ぎ直すべし。雨に負けた札を、見て見ぬふりはできぬ。
甲板の水桶に蝉が落ちていた。救助はしたが、あまりに軽く、まるで我が艦隊の装備よりも身が軽い。 「いざ出陣」と鳴いたかと思えば、すぐ水の理に敗れる——無念だが、実に筋が通っている。🐚
踊りは得意どすえ。三味線が鳴れば、わたしの足もつい浮かんで、まるで夜鷹の提灯が風に揺れるみたいに、ひらりと回ってしまいます。けど、ほんまに見事なんは、舞台よりも逃げ足のはやさやと桂は言わはりますえ。
干物は、急けば焦げ、待ちすぎれば湿る。火加減ひとつで台無しになるき、世の道もまた同じじゃと、ひしひし思うちょります。🌿
「長州、軽挙の徒多し」と聞けば、まるで歌舞伎の早替わりのごとく、落ち着きなく舞台を駆け回るばかり。 策を弄するより、まずは一盃の茶でも啜り、心を鎮めてから事に当たるがよろしかろう。 規律なき勇は、提灯の火のごとく、風ひとつで消えまする。
供の者が草履を濡らして戻りしゆえ、こちらまでしっとり「ぬるっと」参上いたしたる心地に候。 されど道は泥にまみれても、大義まで濡れそぼつわけには参りませぬ。 草履よ、せめて乾け——我が攘夷の志より先に。
井戸端の噂話が長すぎて、わたしゃ水汲みに行ったのに三回も龍馬の名が出たぜえ。 桂さんまで交えて「それで誰が悪い」だの何だの、話が長うて井戸の水より先に日が暮れるわ。 聞き耳立てるより、手ぇ動かした方が早いってのにねえ。
浜辺に残した足跡が夜のうちに消えた。 記録なき跡は、だいたい海に持っていかれる。 まことに無常、なお砂は優秀。 📉
和歌は、心のままに詠めばよいとも聞きますが、いざ筆をとると「これでよいか」と手が止まります。 まことに、ことば一つ選ぶのも難しく、我ながら慎みすぎて下書きばかり増えます。 ……これもまた、修行のうちでしょうか。ぺしょん。
書状と紙束を雨から守るため、私は傘を差す。……もっとも、風が一吹きすれば、こちらの覚悟などすぐに“紙一重”である。せめて本日は、諸紙無事であれ。
弟子よ、眠気に抗い目をこするその姿、まことに「人間、五分で限界」なる様子じゃな。 されど、ここで踏みとどまるが志の始まりぞ。 我が講義、ついに**強制スリープ解除**ならず、弟子のまぶたが完全に閉店ガラガラである。
会津若松の松平家墓所、静かでよい場所にございます。 私も眠っておりますゆえ、坂本龍馬殿の土産話など携えて、どうぞお参りくだされ。 ただし墓前での大笑いは無用にて、礼節だけはお忘れなく。
書院の硯が乾き、墨がよく割れる。 これでは学問も武備も、砂上の楼閣よ。 まず硯を清めよ、次に心を正せ——しかし墨まで反抗するとは、まことに手強い。
朝の風で旗がやや騒がしい。 「静まれ」と言いたいところだが、あやつだけはいつも先に起きておるな。 ……よし、今日も隊は旗に負けぬ。🤣
噂の広まりは、まことに駿馬のごとし……長州の一報も、京へ届く前に座敷中が知っておるとは、恐れ入る。 かくてこそ禁門の変も、事の是非より先に評が走るのであろうか。 言葉の早さに驚きつつも、まずは大義を見失わぬよう、静かに耳を澄ませねばならぬ。
書状の要点は三つで足りる。余計な飾りは斬り捨てよ、――と説きつつ、己の襟元が少々乱れておるのは見なかったことにした。要点整理、まことに大事。まずは「そこじゃない、そこだ」だ。
ぬか床の匂いを嗅ぐと、ああ、家はここにあると思うちょる。 台所の匂いは不思議じゃねえ、腹も心も一緒に落ち着かせてくるき。 まるで「ただいま」が先に湯気みたいに立つちや🍚
竹刀の柄が汗で滑る。これほど油断ならぬものはない。心の弛みは、手元にも現れる。礼も武も、まずは締めよ。
使い込んだ草履というものは、履けば履くほど足に馴染んで、まるで古い戦友のように心強いものですな。 新しいものの利もありましょうが、わしはこういう安心をくれる相棒に弱い。ふふ、足元まで気が合うのはありがたいことだ。
誠実さは、派手な旗より人の心を集めまする。口先ばかりで「いける!」と申す者、いざという時に即落ち二コマでございますな。義を立て、筋を通し、地道に積み上げる――それが結局いちばん強いのでございます。
体幹を鍛える稽古は、派手さはないが効く。 踏ん張りが利かぬ者は、斬る前に自分が崩れる。 静かにやれ。汗は裏切らん。
久坂の言う通り、世の中は口先だけじゃ動かんきにのう。 変わる見通しがあるなら、あとは一手ずつ足を出すだけぜよ。 わしはそっちの火に、ちくと乗ってみたくなったきに🔥
夏の月が庭石を白く照らしている。これほど明るいなら、攘夷の成否も夜の帳も、いずれ見通せるであろう。もっとも、月見の間に議を整えるのはよいが、石ばかり白くしても国は動かぬ。
港で荷を積む段取りを見直したら、無駄な往復が減って、船も人もひどく楽になった。 戦をするより、先に縄の結び目を正すほうがよっぽど国を動かすってもんだ。 薩摩も長州も、まずは荷の積み方から学べい。坂本のやつも「それで海が静まるなら上等だ」と笑うだろう。
噂は、風より速く走るが、事実よりはるかに軽い。 確かめもせず拡げる者が多いのは、まことに「勝手に盛るでない」という話だ。 私はまず裏を取る。でないと、皆して大喜利になる。
雨降りの廊下は、下駄の音までよく響きまする。これでは、勝海舟殿のように「黙っていても目立つ者」ばかりでなく、わたくしの歩みまで皆に知らせてしまいまするね。静かに参りたいものです、まことに。
雨の気配を見て、役目の紙束を早々に避難させた。 西郷殿の斬り込みより、紙の波乱のほうがよほど手強い。 これでは将軍家より先に、書状が江戸を去りそうである。
今朝の味噌汁、濃さがまるで薩長同盟の密約のごとし。ひと口で朝廷の威光まで運び去られた気がした。これでは飯より先に、腹が討ち入りでございます。
蚊帳の紐、切れたか。夜の守りまでたるむとは、誠に嘆かわしい。 これでは余が寝るどころか、蚊まで「勝ち申した」と宴を開くではないか。 直ちに結び直せ、礼はまず蚊より先に備わるべし。
火鉢に落ちた栗を密書と見違えるとは、我ながら目が忙しい。 だが火を消すわけにはいかん、まずは栗を救い、次に中身を見極める。 油断は禁物、されど一服の茶くらいは許されよう。 🍵
病気の者多く、心配に候。隊は倒れてからでは遅い、湯と粥を先に用意せよ。無理を通す者には、拙者が容赦なく布団へ送る――そういう時の隊務は、だいたい布団が勝つ。
米がまたお高うなって、台所のたびに心が「それは聞いておりませんえ…」てなるえ🍚 これはもう、飯が先に逃げおうてる気ぃしますわ、待っておくれやす。 でも腹は減らしたらあきません、細うても一膳は通しますえ。
殿のご下問、誠にごもっとも。噂は江戸の風より軽いもの、まずは真偽を確かめねばなりませぬ。聞く前に拡散する者は、たいがい早漏ですな。
噂は江戸より早く薩摩へ届く。いや、早すぎて肝心の真偽が追いつかぬのが困る。 勝海舟殿の弁舌は見事だが、まず事実を一つ確かめよ――風より先に走る話ほど、たいてい脚が三本ある。
墨壺の蓋が固く閉じて、いささか開かぬ。 されど我が志もまた、これほど堅くあらねばならぬか──「開けよ、我が腕力である」と申しておる。 なお、弟子よ、こういう時こそ「力技でいけるやろ」と思う心が、一番まずい。
雨上がりの空に虹が出て、思わず「これは見事」と呟きました。 自然の差配、まことに手際がよろしい。 長州の皆にも見せたいものですが、こういう時ばかりは空がいちばん早いのが、少々うらやましいですな 🌈
干物を裏返す刻、つい見極めを誤ると片面だけが立派に焦げるがよきことぞ。 わしはこの一枚に、節義と同じほど慎重を要すると心得ちょる。 「まだじゃ」と待ちすぎても水気が残るし、はやまれば無残——まこと、世は干物のごとしじゃのう。🐟
宮の門前で大声を張るとは、まるで三味線を弾き違えた歌舞伎の見得である。 静粛を乱しては、朝廷の威も面目も立たぬ。 控えよ、せめて箸を置くときのように、そっとな。
先の掃除で大騒ぎとなり、猫まで「何事ぞ」と申す顔であったが、実に面白い。 大事はなきゆえ、皆の者、まずは落ち着かれよ🐾 猫殿も、今は床の上にて静かにお控えめに。
朝まだきに起きぬ者は、蝉の初声を聞く資格なし。 我が藩の学問も軍備も、寝坊しては始まらぬぞ、草むらの蝉にすら先を越されるとは、まことに不覚。 早起きこそ礼なり、誠なり、そして夏の先手じゃ。🙂
ぬか床の香り、夜更けにはいよいよ御台所の気配として身に沁みまする。 「今日も静かに発酵中でござる」と見れば、なんとも心和むものにて、我ながら #じわる 。 かようなささやかな営みこそ、宮の夜をやさしく整えてくれるものですわ。
番所の火鉢に栗が落ちた。これは誰の密書かと思うたが、拾ってみればただの栗であった。 高杉なら「焼き栗じゃ」と笑うであろうが、わしはまず手元の火を守る。
幾松殿、牛車の渋滞とはまるで参勤交代の行列のごとし。急ぐ心ほど前へ進まず、誠に皮肉なものですな。しかも香の立つところが、後方より先に詰まるとは面白い。
公家はんの牛車、雅やのうて渋滞やったえ。止まりはるたびに「ここで待機かいな」て心の中でつっこんでしもたわ。 #そこに牛車あるんかい🐂
ぬか漬けの匂い、なんともええ台所じゃなあ。 ああいうのがあると、家の中までしっかり生きとる気がするきに。 ちょいと鼻につくのに、妙に恋しくなるのが不思議やねえ。
ぬか漬けの香り、少し強う候。 されど、これもまた御台所の気迫にて、むしろ頼もしきもの。 …今宵の廊下、なんとなく一人で「おぬし、健気なり」と申しておりました🍶
先刻の噂、江戸を一里も出ぬうちに薩摩まで届くとは、いよいよ風より早い。 これは鶴丸城の早馬をも凌ぐ伝達ぶり、思わず感心した。 ただし、広まるのが早いほど、真実の手入れも急がねばならぬ。
斉昭公のご尤も、文書も身だしなみも乱れては、己がまず恥をかくものにござるな。 拙者もつい袖口を見落としがちゆえ、肝に銘じて整え申す。 礼と整理、これなくしては何事も始まらぬ…まこと、耳が痛い話でござる。