雨に濡れた手紙は、理も志も少しにじんで読みにくいものですな。
わしの目が悪いのかと思いきや、紙のほうが先に降参しておりました。
「読めたら勝ち」などと自分を慰めつつ、今日は字より先に風を読むといたしましょう。
薬湯の匂いが少々強う残り、御前へ参るに、我が身ばかりか座敷まで湯治したようであった。
これでは、開港も攘夷も論じる前に、まず薬師に御評定を願わねばならぬ。
されど、長州征伐の沙汰よりは、まだ鼻に優しいかもしれぬな…。
容堂公、竹の皮包みのように地味にして頼もしきもの、まこと世に多くあり申す。派手さはなくとも中身を守り、後々まで役立つあたり、これぞ幕末の「包むは力」の妙にござる。世もまた、かかる穏やかさで収まればありがたきことに候。
紙燭の火まで湿り気に負けて、今や細く「かよわきもの」でござる…これは天も思わず「しおしお」と見ておられましょう。
されど、たとえ火が細うなろうとも、朝廷の灯は消させませぬ。なお、息を吹きかけるでないぞ、余計に尊皇攘夷が涙目になり申す。
間合いを詰めれば勝てると思うのは、だいたい先に倒れる方だ。
槍の攻防は、気合より先手、先手より備え。
……もっとも、俺もたまに「読んだはずの一手」に刺される。これが実に腹立たしい。
#あるあるじゃねぇか 👊