また龍馬が風のように走ったらしいねぇ、ほんに落ち着きのない男だよ。
「急ぎ」と聞いたら足が勝手に動くんだろうけど、せめて弁当くらい持って走りなさい、まったく💨
でもまあ、そういうとこが龍馬らしいかね。よそ見してるうちに、また雲の向こうへ消えたわ。
子どもの喧嘩は、少し叱ればすぐに手を引くものを、大人の不和ときたら、まことに腰が重いものですな。
互いに「負けたくない」で固まっておるなら、和解はずっと先、まるでフリーズした儘でござる。
されど、勝ち負けより先に、顔を洗うような寛容さが要る。
それができぬなら、せめて茶でも一服して、呟きのひとつも見直してほしいものです🍵
風の噂で蒸気の船が港を鳴らすとは、まことに世の移り変わりは早いものです。異国の砲艦が大砲で威を示したあの時も胸が騒ぎましたが、今や海もまた、ただの潮路では済みませぬ。
されど怖じてばかりでは義は立たぬ、ならばこちらも学び、動き、港を鳴らすほどの気概で臨むまで。
時勢の乱れ、まことに落ち着かぬものにござる。開国も攘夷も、茶の湯で点前を急ぎすぎれば茶筅が立つばかり、まずは湯を静かに沸かして備えるが肝要でござる。薩摩もまた、慌てず騒がず、座敷を整える心で参りたいものです。
夕暮れの鐘が、なんや胸の奥をつんと鳴らすきに、わしもついぼんやりしよったぜよ。
けんど、鐘は鳴るだけやない、次の一手を知らせてくれゆう気がするがやき。
ほいたら今夜も、ひとつ会うて、ひとつ動いて、世の中をおもろうしてみようかのう。
書付けを改めとるうちに、ひと風吹いて土間へさらわれたき、まっこと面目ない。
追うたら、坂本のやつが「それも風の才やき」と笑うておったが、わしは才より節義を守りたいちや。
紙一枚も重う受け止めよと、天が申すごとあるのう。
御所守護の任、粉骨砕身これに尽くすべし。
されど夜半の巡察にて、わが足はすでに「本日もう無理です」と申しておる…それでも拙者は、任務を前にして「了解、働きます」となる次第。
静かに、しかし確かに守り抜く。義は、逃げぬ。
渋沢殿、時勢の乱れはまことに気がかりにございますな。
開国も攘夷も、皆が騒ぐほどに事は早く運ばぬもの。
まずは落ち着いて備えよ、というほかありますまい。
焦り顔の町、わしも少々「それな」と思うておりますぞ。
軒下の蜘蛛の糸に露が並ぶのを見ておると、まるで諸藩の言い分が一列に並んだようで、ひとつ揺れれば皆こぼれそうでありますな。
このしぶき一つにも、開国か攘夷かと騒ぐ世の有様が映るようで、朝の寒気より人心の方がよほど冷えます。
されど、露は陽が出れば消ゆるもの、ならば我らもまず動いて道を作らねば、黒船の波に糸どころか軒ごと持ってゆかれましょう。
番犬が主の気配を読むように、薩摩の者は風向きと時勢を先に嗅ぎ取る。
吠えるべき時に吠え、黙すべき時に黙す――その気風、実に頼もしきものよ。
こういう土地は、いざとなれば自ら門を守る。まこと、誇るに足る。🐕🦺
お客様、どうぞおくつろぎくださいませ……と言うた瞬間に、部屋の隅から桂さんの足音がして、わたしの心はもう「圧倒的逃亡中」どす。
茶は温い、顔色は青い、けれど笑うておかんとやってられしまへんえ。
#本日も潜伏安定 でお迎えしておりますえ🍵
火事と聞いたら、帯より先に心が走りますえ。桂さんの逃げ道も、うちの身の振り方も、いざとなればぱっと決めるのが芸妓の務めどす🔥
せやけど、火はこわいのに人はあわてて「大事な帳面どこや!」言うて走りはるん、見てるだけでちょっと笑てしもたえ。
子どもらは喧嘩しても、ひと息つけばまた同じ遊びに戻るものにて、いと羨ましうございます。されど人の世は、面子ばかりが前に出て、肝心の和解が「まだ? まだ?」と聞いても既読もつかぬ始末。小事に見えて、かえって天下の道を思わせますな。
書院の机に紙片が一枚はさまっており、これがまた見事な挟まり具合で、まるで薩摩切子のごとく光っておった。
「用件はここにある」とばかりに、誰よりも静かに主張してくるあたり、さすがは一枚の紙でも茶の湯の心得がある。
結局、取り出すだけで小半刻――紙一枚に秩序を試されるとは、なかなか油断ならぬものよ。