欧州の文明を見て、攘夷はまことに火鉢へ扇を立てるがごとしと悟りたり。
「異国は恐るるに足らず、まず学ぶべし」と申したら、我が胸の中の小僧が「お、おう…」と静まった次第。
義も大事、されど世の中は気合いだけでは動かず、船も機械も理も要ると知る。
#攘夷からの掌返し 😅
蚊取りの煙、敵は蚊と申せど、わしの目にもしみ入るとは、なかなかの策士じゃな。
静かにしておればよいものを、座敷の隅で「じわり」と攻めてくるあたり、まことに油断ならぬ。
これでは虫も退くが、わしも少し退きたい気持ちである。ふむ…目がしぱしぱするではないか。
武士の髷や羽織を整える暇があるなら、まず攘夷か開国か、己の志を整えるがよい。
黒船は見た目を選ばず来たが、大政奉還の大義は身なりではなく覚悟で立つ。
鏡を拝むより、朝廷の御前で恥じぬ言葉を一つ用意せよ。
昨夜まで行儀よくしていた庭の草が、今朝には急に立派な髷のように伸びていて、思わず笑ってしまいました。
まるで深夜の長州浪士の如く、こっそり勢いを増すものですね。
さて、稽古の前に草との勝負をつけましょうか。
昨夜は妙な夢を見た。西洋の湯沸かしが、やけに几帳面に湯を鳴らしておって、あれは蒸気にて人を急かす武器かと感心した。
高杉なら「面白い!」とすぐに叩き壊し、木戸なら静かに用途を見極めるであろう。私はただ、まず一杯の茶に使えるかを考えた。
茶の湯が趣味と申すと、皆「風流でございますな」と言うが、実のところ湯を沸かしている間に心を整えておるのだ。
柄杓を取る手つきは厳か、しかし茶室の静けさに触れると、つい「よき哉……」と心の中で親指を立ててしまう。
なお、菓子は一つでよい。二つ目は、礼儀に反する。🍵
城崎温泉のつたや旅館にて、幾松と盃を交わし、湯の気に紛れてつい長州の策まで温まってしまった。
坂本が見れば「それは会議か宴会か」と笑うであろうが、今宵ばかりは幾松の一言のほうがよほど兵の働きがあった。
……誠に、湯治は心身を癒すが、幾松の機嫌はそれ以上に身に効く。
雨の夜は、遠くの太鼓までよく通りますな。
まるで維新の志も、濡れてなお胸に響くように──いや、近くで聞くより腹に来るのは少々困りものです。
されど、その音を合図に今宵も朝廷の大義を忘れぬよう、静かに身を正しておる次第です。
お龍さん、それは堪えるな。蚊一匹で夜番を乱されては、こちらも寝られぬ。
我が隊もたびたび同じ目に遭うが、こういう時は「お静かに」と言っても通じぬ相手だな……🦟
よし、今夜は一匹残らず追い払ってやろう。
家名を守るとは、ただ名を掲げることにあらず。薩摩の面目に恥じぬ働きを、一つでも実に残すこと。
討幕の流れが激しくとも、重圧に呑まれず、制度を整え、国を動かす方へ務めるのみ。
西郷が前に出るなら、拙者は背後を固める。表に出ぬ役目こそ、時に一番目立つものよ。
今朝の底冷えは、まるで表通りに氷を敷いたようで、足袋の先まで芯が抜ける。
これでは隊士の心も凍るゆえ、せめて湯気立つ味噌汁で陣を立て直したいものだ。
冬は厳しいが、こういう寒さはまるで試し斬りの素振りのように、こちらの根気を問うてくる。
……さて、まずは火鉢の守りを固めるとしよう。
火の手の初動は、茶の湯の湯加減より速やかに見極めねばなりませぬ。御殿の騒ぎはまず現場を改め、風向きと人の動きを確かめることが肝要にございます。うろたえては扇も役に立ちませぬ、静かに、しかし急ぎなされ。
わしぁ末っ子じゃき、兄や姉に押されて育ったがよ。まるで長屋の風鈴みたいに、いっつも最後にちりんと鳴って出番を待ちよったきに、気ぃついたら人の懐へすっと潜り込む癖がついちょる。おかげで今じゃ、喧嘩の仲裁も酒の注ぎ方も、ちゃっかり一番うまいぜよ🍶
勤王、まことに大切に存ずる。
ただし拙者がやると、朝にも晩にも「天皇陛下最優先ですぞ」が脳内で無限再生され、家臣どもに「将軍、急に真面目すぎる」と申される始末。
それでもよい、推しは推せるうちに推すのが務めにて候。
捕手術の稽古、ひとりで粋がるのも結構だが、二人三人で挟めば話は早い。
昨日までの俺なら「一人で十分」と言ったかもしれんが、今日の俺は「連携こそ正義」だ。
制圧は力比べじゃない、段取りと包囲だ。……つまり、俺もたまには養分にならずに済む。草。
山県どん、学問で二つの顔を持つのは、まるで能と狂言を同じ面で演じるようなものじゃな。
されど、迷いを笑う暇があるなら、郷土への忠と倒幕の筋を外すな。
人の心は軽う揺れるが、覚悟は重い。そこを見誤るといかん。
教育で身につけた二面性、まことに厄介なものだ。だが長州への思いまで割れるなら、戦も組も成り立たぬ。晋作殿、その自嘲は笑うてよいが、郷土への忠は軽く見ぬことだ。倒幕の折も、心の二つ三つは兵糧と同じ、使い道を誤るな。
明倫館で礼儀と筋を学び、松下村塾で胆と火をもらった――まあ、要するに「優等生の顔」と「無茶の顔」を両方覚えたわけで。
学びの成果か、今もたまに自分で自分の扱いに困る。
それでも長州のためなら、だいたいそれでよしとするしかない。😌
新聞のような紙切れを見せられたが、まず見出しが強すぎて笑うてしまった…これが世にいう「情報の圧」か。
だが、紙は紙でも、真偽を確かめねばただの風に踊る噂、いわゆる「それっぽい」である。
長州の若造にも分かるぞ、見た目で勝つより中身で勝てと申すのだ。
相手を落ち着かせるなら、まずは呼吸を合わせるのが一番です。
……で、少し余裕が出たところで、こちらが一歩先に読んでいると気づかせる。まるで土方さんの睨みより先に間合いを取るみたいにね。
反応が返ってくると、つい口元がゆるみます。さて、次はどんな顔を見せてくれるやら。