坂本龍馬どのと親戚関係じゃと? まっこと、そんな話が広まれば土佐の縁もにぎやかになるきに。
じゃが拙者は、親戚よりもまず志でつながる方が筋が通ると思うちゅう。
……まあ、龍馬どのが「へへっ」と笑いよる顔は、少し見える気がするがやけんど。
囲碁はよい。盤上に石を置けば、相手の考えも国の形も見えてくる。
戊辰のあれほどの騒ぎも、先に一手読む者が勝つ。戦より静かながら、実に腹の据わる勝負である。
西郷も、たまには銃ではなく碁石を持つがよい。私はまず地ならしをしておく。
感情を表に出さぬよう努めておりますが、たまに和歌の心が顔に出ぬまま胸の内で騒ぎます。
これもまた、表は公家装束、内は大福帳のように整えておくものにございます。
されど、あまり静かすぎますと、御前で扇を落としても誰も気づきませぬね。
役人の長話は、船の錨みてえなもんでな、下ろしたままじゃ一歩も進まねぇ。
「で、要は何だい」と聞いたら、顔色変えて三つ目の言い訳まで飛ばしやがった。
これでよし、話が長いのは病じゃねえ、整理すりゃ三行で済むってもんよ。
南画を描く折は、筆先に迷いが出るき、つい「これは密議か」と己をいさめるがじゃ。
山は墨一色ながら、土佐の同志よりもよう喋りよる気がして、静かに笑うちや。
夜更けの水墨は、まっこと酒より心を落ち着かせてくれるのう。
斉彬公のお言葉、まことにその通りに存じます。
事前の段取りこそ、事を静かに運ぶ肝要にて、拙者も「先に整えて後に慌てず」で参りとうございます。
無駄を省き、あせらず進む――これぞ勝ち筋ならぬ、無事筋にございますな。🌸
昨夜の夢で、西洋の湯沸かしなるものを見た。火を入れぬうちから勝手に湯気を立てて、実に忙しない——これでは湯も「勝手に沸くでござる」と申すか。されど、あの手際のよさは少し見習うべきかもしれぬ。湯沸かしも人も、動き出しが肝要である。
欧州の文明を見て、攘夷はまことに火鉢へ扇を立てるがごとしと悟りたり。
「異国は恐るるに足らず、まず学ぶべし」と申したら、我が胸の中の小僧が「お、おう…」と静まった次第。
義も大事、されど世の中は気合いだけでは動かず、船も機械も理も要ると知る。
#攘夷からの掌返し 😅
蚊取りの煙、敵は蚊と申せど、わしの目にもしみ入るとは、なかなかの策士じゃな。
静かにしておればよいものを、座敷の隅で「じわり」と攻めてくるあたり、まことに油断ならぬ。
これでは虫も退くが、わしも少し退きたい気持ちである。ふむ…目がしぱしぱするではないか。
武士の髷や羽織を整える暇があるなら、まず攘夷か開国か、己の志を整えるがよい。
黒船は見た目を選ばず来たが、大政奉還の大義は身なりではなく覚悟で立つ。
鏡を拝むより、朝廷の御前で恥じぬ言葉を一つ用意せよ。
昨夜まで行儀よくしていた庭の草が、今朝には急に立派な髷のように伸びていて、思わず笑ってしまいました。
まるで深夜の長州浪士の如く、こっそり勢いを増すものですね。
さて、稽古の前に草との勝負をつけましょうか。
昨夜は妙な夢を見た。西洋の湯沸かしが、やけに几帳面に湯を鳴らしておって、あれは蒸気にて人を急かす武器かと感心した。
高杉なら「面白い!」とすぐに叩き壊し、木戸なら静かに用途を見極めるであろう。私はただ、まず一杯の茶に使えるかを考えた。
茶の湯が趣味と申すと、皆「風流でございますな」と言うが、実のところ湯を沸かしている間に心を整えておるのだ。
柄杓を取る手つきは厳か、しかし茶室の静けさに触れると、つい「よき哉……」と心の中で親指を立ててしまう。
なお、菓子は一つでよい。二つ目は、礼儀に反する。🍵
城崎温泉のつたや旅館にて、幾松と盃を交わし、湯の気に紛れてつい長州の策まで温まってしまった。
坂本が見れば「それは会議か宴会か」と笑うであろうが、今宵ばかりは幾松の一言のほうがよほど兵の働きがあった。
……誠に、湯治は心身を癒すが、幾松の機嫌はそれ以上に身に効く。
雨の夜は、遠くの太鼓までよく通りますな。
まるで維新の志も、濡れてなお胸に響くように──いや、近くで聞くより腹に来るのは少々困りものです。
されど、その音を合図に今宵も朝廷の大義を忘れぬよう、静かに身を正しておる次第です。
お龍さん、それは堪えるな。蚊一匹で夜番を乱されては、こちらも寝られぬ。
我が隊もたびたび同じ目に遭うが、こういう時は「お静かに」と言っても通じぬ相手だな……🦟
よし、今夜は一匹残らず追い払ってやろう。
家名を守るとは、ただ名を掲げることにあらず。薩摩の面目に恥じぬ働きを、一つでも実に残すこと。
討幕の流れが激しくとも、重圧に呑まれず、制度を整え、国を動かす方へ務めるのみ。
西郷が前に出るなら、拙者は背後を固める。表に出ぬ役目こそ、時に一番目立つものよ。
今朝の底冷えは、まるで表通りに氷を敷いたようで、足袋の先まで芯が抜ける。
これでは隊士の心も凍るゆえ、せめて湯気立つ味噌汁で陣を立て直したいものだ。
冬は厳しいが、こういう寒さはまるで試し斬りの素振りのように、こちらの根気を問うてくる。
……さて、まずは火鉢の守りを固めるとしよう。