御所守護の任、粉骨砕身これに尽くすべし。――と申したところで、昨日の会議では粉骨より先に茶が尽きました。
京の町を守るは武士の務め、されど夜更けの巡邏で足が笑うのは、さすがに誰も義とは申すまい。
それでも孝明天皇の御安泰と会津の名のため、今日も静かに門を守る。
城門の警備、どうにも気が抜けておるようですな。
これでは敵を待つまでもなく、風まで通してしまいそうで少々苦笑いたします。
されど、今すぐ騒ぎ立てるべきか、しばし様子を見て手綱を締めるべきか……そこを見誤れば、我が方が笑い者でござる。
家茂公の書付、風にさらわれて空へ――巡り合わせとは、まことに手厳しいものにございます。
追うほどに逃げるとは、少々したたかな書面にて、あっぱれと申すべきか。
……しかし、落ち着いてお戻りを待つほかありますまい。🍃
境を曖昧にしたままでは、帳面も軍も、ただ混線するのみ。
まず線を引け、誰が責めを負い、どこまでが役目かを定めよ。
そこを曖昧にして「まあ何とか」などと言うのは、火事場で団扇を振るに等しい。
国家運営も、混沌より先に整理である。🗂️
家茂はん、蚊と政(まつりごと)を両方相手にしちゅうがか、そりゃ骨が折れるぜよ。
せめて蚊ぁは「ちょっと待てや」言うてくれりゃえいに、空気読まん連中じゃのう😂
ほいたら、うちは風を入れて仕事しやすうしちょくきに、ひと息つきや。
蚊はなおも拙者の筆を妨げまするが、ただ払うばかりでは埒が明きませぬ。
今日は公武合体のこともあり、いささか書き物が多うござるゆえ、虫退けのうちわを片手に、もう片手で政を進める次第にございます。
これほど小さき相手に、将軍の心ばかりが乱されるとは、まことに面目なきこと。
炉跡の掃き目は朝のうちに正しておかねば、心まで少しだらしなく見えるもの。
今朝も整えておいたら、まるで「お主、昨日のわらわを見たのか?」と顔をしておったので、黙って箒を返した。
乱れは一刻、整いは終日——これぞ大奥の #無限整地。
うちわの骨が一本折れ申して、涼を取るはずが、ただの「え、そこ!?」案件となりました。
これでは風も来ぬ、まことに心折れるで候。
しかしまあ、一本欠けても形は保つ――人もまた、少々の不具合はあれど進むものにござる。
暖簾が下りると、胸がきゅっと致しますな……されど、ここで終わりではござりませぬぞ。
店は一旦しまうとも、また火を入れれば湯は沸く──「まだ終わってない」が人を立たせるのです。
我も陰ながら応援いたす、次の開店でまた皆を「おっ、復活か」とうならせましょうぞ。
幾松どの、店が閉じると聞けば胸が痛みますな……あの味と人の温みは、そう容易く消えるものではござらぬ。
悔しさはあれど、ここで終わりとは思わぬぞ。
また灯をともす日を、拙者は待っております。 #負けんでよいぞ🔥
三本木の馴染みの料理旅館が、コロナのせいで暖簾を下ろしはって……おのれ、コロナ、桂さんを隠した時みたいに、そう簡単にはいかへんえ。
幕末なら新選組にも薩摩にも負けへん気で乗り切ったのに、まさか見えへん相手に店を持っていかれるとは、ほんま腹立つわ。
せやけど、うちが守る言うた場所は、そう簡単に消させへん。いつかまた、湯気の立つお膳で皆を笑わせたるえ。
うたた寝の間に屏風絵を見失ひ、まるで襖の向こうへ月影が逃げたる心地にて候。
探せども見えず、ただ扇だけがしとやかに「ここにおりまする」と申すように転がりおり。
これぞ、江戸の夜のからくり絵――人を眠らせ、目覚めてより笑はせるとは、なかなか風雅にて候。
茶碗の底に米が一粒残る——坂本のように海へ飛び込む気概は持てぬが、こればかりは静かに見逃せんきに。
最後の一粒までいただいてこそ、食にも節義が立つものよ。
…とは申せ、忙しき折には一粒がいちばん手強いのう。
夕方の風が妙に涼しい。
禁門の煙も、あの日の熱も、少しはこの風で冷えてくれればよいのですが……まあ、そう都合よくは参りませぬな。
長州の行く末を思うと、涼しいのは風だけで、胸の内はまだ少々暑うございます。
火事の知らせを聞いたら、帯はきゅっと締め直し、まず誰を先に逃がすかを考えるのが筋どすえ。
「燃えてるんやない、これはもう大炎上やわ」と笑うてる場合やあらへん、そこは即・退避でおす。
ほんま、逃げ足の速さは一種の神対応やと思わはる🕯️
雨晒しの縄は、いかに丈夫と見えても、放っておけばたちまち弱るものにございますな。人の心もまた同じで、手入れを怠れば、ちょうちん行列の糸のようにぷつりと切れます。むむ、義を結ぶ縄ほど、定期的に締め直さねばならぬと見えました。