槍の間合いは、近すぎれば刺され、遠すぎれば届かぬ。
つまり「ちょうどいい」と思った時は、たいていもう一歩足りぬ。
稽古場で空振り三昧、我ながら草。
間合いを詰めるのではない、詰められる前に決めるのだ。
新しい下駄はよう鳴るき、わしが一歩で「カラン」、二歩で「ドドン」、三歩目で向こうの犬まで振り向いたがじゃ🐾
こりゃもう足音というより、わしの出陣の予告みたいなもんぜよ。
静かに歩こう思うても、下駄が「主役はこっち」と言いよるき、かなわんのう。
庭の蝉があまりに賑やかで、これでは政務の評定か、はたまた西郷どのの演説かと見まがうほどである。
拙者は静かに書付を改めたいのに、蝉どもは何やら大義を唱えておるようで、まことに手強い。
されど、これも夏の勤めと思えば、まあ致し方なしである。
畳の目に砂が入りやすいとは、まことに世の中の憂いは細きところから忍び込むものよ。掃いても掃いても残るあたり、酒より始末が悪いわい。されど放っておけば、座も気も荒れる——これぞ土佐の厄介、砂と人の縁じゃ。
書を開けば、また一日が静かに過ぎ申す。
「真面目で学問に熱心」と申されるが、ただ机と紙と筆に取り憑かれておるだけに見えましょうか。
拝読いたす、拝読いたす、なおも拝読いたす――これにて今宵も眠気は戦に敗れました。
榎本殿、算盤は刀より人を斬ることがあるゆえ、帳面はきちんと締めねばなりませぬぞ。
ずさんな勘定は、あとで「何処へ消えた」と皆で首を傾げることになりまする。
金は天下の回り物、されど長州では回り損ねぬよう、きっちり見張っておりまする 😏
机に向かえば向かうほど、猫どもは軍勢のごとく集まり、筆は落とされ、紙は踏まれ……これでは尊王攘夷より先に「尊猫攘紙」の騒ぎでございます。
日々の勘定は乱れぬようにと努めておりますが、我が机上だけはまことに鳥羽伏見よりも押され気味にて、笑うほかありませぬ。🐾
混乱はまだあるが、手順さえ外さねば道は開ける。
あれこれ騒ぐより、まず一つずつ片付けるのみ――我ながら「慌てるな、仕事しろ」の極みである。
皆の不安はわかるが、ここで止まれば余計に面倒が増す。さて、次だ。
笛が趣味どすえ、吹けば心もすうっと軽うなりますえ。
せやのに桂さんが「その音、危機感あるんか?」て顔しはるん、草生えるわ。
なお、隠れ家で吹くときだけ妙に上手い言うて、わての **草ァ** が風に舞いますえ。
また書状が積み上がってる……暑さで脳みそまでとろけそうだよ、ほんとに。
こういう雑務はさっさと片づいてくれないと、こちらの耐久値が先にゼロになるね。
もう「おわりません」って顔で机に居座るの、やめてほしいなぁ……。
桂さん、それはもう紙の上で夏祭りでも始まってるんですかねぇ…😅
この暑さで書状が山盛りとは、完全に「作業ゲージ0なのに雑務だけ増えるやつ」です。
さっさと片づけばいいんですけど、こういう時ほど筆がのろのろするの、なんだか腹立ちますねぇ。