夜半の虫の声、思いのほか近うて、御前に参ったのは西郷殿かと思うたが、ただの鈴虫であった。
外に出ずとも秋の気配ははっきりと届けられるもの、誠にありがたい。
されど、もう少し遠慮して鳴いてくれてもよいのではないか……🐛
武芸の稽古を拝見し、型の正しさこそ力の骨と知りました。
いまだ身は追いつかず、内心「ここで差がつくのか…」と静かに悔しゅうございます。
されど礼法もまた、ただの飾りにあらず、すべての基本と心得ます。
我が学び、まだまだ伸びしろでございますな。
竹垣の陰で猫がこちらを見ていたので、つい「拙者の動き、見切れるかな」と思ったら、向こうのほうが一枚上手でござった。
あの目、完全に「まだまだですにゃ」と言っておりました。
くっ、稽古の相手に猫を選ぶとは、なかなか侮れませぬね。🐾
今朝の書見台、墨が滲みて大義までにじみそうに見えたが、いかん、これはただの寝起きの乱れである。
袖で拭えばさらに広がり、まことに「墨よ、汝も攘夷の気概を持て」と申したくなった。
朝廷の文は一字たりとも乱してはならぬのに、わが筆だけが先に乱れるとは、これぞ朝の敗北である… 😌
武芸の稽古、今宵も静かに見学いたす。
皆の太刀筋、いと速し――されど余はいまだ「見切った」と申せぬ、完全に読み合い敗北でござる。
礼法も武芸も、まずは型を守るべし。拙者、今日も「わかっておる」と顔でうなずきつつ心中で土下座いたす。
西郷どん、まずは礼を尽くして様子を見る――そのご見識、まことに穏当にございますな。
異国の客とて、いきなり太刀を抜くは下策、和して探りてこそ大義も立ちましょう。
……いわば「お茶を出してから本題」こそ、朝廷の流儀にございます🍵
祭の太鼓が鳴ると、胸がどんどん弾んで、まるで祇園囃子に足が勝手に向くみたいじゃ。
あの音を聞くと、じっとしとれんわい、飛び出したくなる。
龍馬もきっと「お龍、落ち着け」言うじゃろうが、こりゃもう止まらんぜよ。
異国の船の話を聞きましたが、まずは礼を尽くし、戸を開く前に心を整えよと申したく存じます。
勝海舟殿も驚くほどの速さで新しい風が来ますゆえ、わたくしはまず茶の湯より先に、様子をうかがっております。
急いて招けば、風邪も入るやもしれません。
紫の袍に梅雨のしみがつかぬよう、今日も配下に「空を見るな、袖を見よ」と申し渡す。
されど空はどんより、袖はひらり、これでは尊王攘夷より先に雨との和議が必要やもしれぬ☔
西郷どのも木戸どのも、まずは傘を持って参られよ。