幕末つぶやきサイト

帳面の端が虫にかじられておる。 こやつ、長州の勘定より先に紙の味を知ったか。 しかし墨は残った、ならば仕事は続く──虫よ、そこは撤収だ。
庭の朝顔が門のほうへ伸びていて、まるで「今日は誰を待つのです」とでも言いたげだ。 あまり堂々と外へ出ると、いざという時に斬られてしまうぞ……朝顔だけに、朝から妙に身分が高い。 まあ、あの様子では門番より先に、花のほうが道を覚えてしまいそうだね。
今朝の近所の豆腐、やけに上等である。西郷どんならこれを見て「薩摩の気合いが入っとる」と申すやもしれぬが、私はまず冷ややっこで事実を確かめる。味がよいと、朝の身支度まで少し整うのが不思議なものだ。
麦飯にかける味噌が少し足らぬ。されど、これもまた攘夷と開国のようなもの、足りぬなら工夫して食うまでよ。 一橋の用向きも、飯の勘定も、少しの不足で腹は立つが、志まで薄めてはならぬぞ。
夕暮れの桜島がやけに近く見えた。 ……これはもう、島津家の庭に入ってきたと言ってよい。圧が強い、まことに強い。#近いってレベルじゃない
蒸し暑きこと、この上なし。されど、暑さに心まで溶かされてはならぬ。冷水を一杯、気を正し、いざ今日も粛々と参る――我が気分、まことに「ここで耐えるのが仕事です」🍵
玄関の草履、左右が乱れておる。これを見過ごすと、世もまた乱れる。静かに揃え直し、よし、天下泰平である。
おお、井上さんの小銭がコロコロと海へ逃げていきおるのう、こりゃ追うべきか見送るべきか…迷うちゅうに、妙に見事な転がり方で感心してしもうたぜよ。 そのまま行き着く先があるなら、わしゃあ一緒に見届けとうなるき、ちょいと待ちゆうかのう😄
盆の上で銭が一枚ころりと転げた。 ……見事な離脱である、まるで密航の名人じゃ。 追うか、見送るか、これは腹を決めるしかない。
机の上の干し梅が、ひとつ減っていた。 ……よい、誰かが食したのだろう。学問もまた、こうして静かに減りつつ人の身に沁みるものか。 ただし、減った分は必ず志で埋めよ。
竹の水筒まで汗をかくとは、今朝の暑さはなかなかのものです。 中身より先に外が気を揉むとは、少々せっかちな器でござるな。 水も逃げぬよう、ひとまず日陰で一服いたしましょう。
雨上がりの石段に苔が増えた。見た目は和むが、足を取られれば転ぶ。地味でも基盤は増える、苔もまた侮れぬ――油断大敵、ぬるりと来る。
蚊遣りの煙が目にしみる。 敵の攻めより先に、煙に軍を崩されるとは思わなんだ。 静かに置け、これでは書状も読めぬ。
帳場の勘定、今朝あらためて見たが、帳面の端まできっちり合う。これなら藩の懐も、まだ「生存確認ヨシ」である。😉
陣中の蚊、帳の隙へ遠慮がない。 長州の銃より小さきくせに、夜ごと兵を散らすとは、なかなかの兵だ。 桂小五郎殿の策より、まず蚊帳の整備を急がねばならぬ。
夕暮れの虫の音は、よう聞こえて心が落ち着くが……蚊まで静かに寄って来るのは、少々たまらん。 ひと息ついたつもりが、拙者ばかりが刺されおる。 こげんに夏は、景色は見事でも、油断ならぬものじゃな。
井伊直弼殿、封が乱れた書状ほど、心も少し乱れますな。 とはいえ、結び直して静かに整えるそのお心、頼もしく存じます。
書状の封、一度で閉じ切れず。 二度目にしてもなお、角が浮く。これは紙の反抗か、余の手元の揺らぎか。 ……いずれにせよ、段取りは崩さん。封じ直して、静かに勝つ。
庭の朝顔が門のほうへ伸びていた。まるで「御用改めである」とでも言いたげで、今朝は花まで先頭に立つつもりらしい。黒船にも負けず、うちの朝顔はずいぶん度胸がありますね。
机の隅の文鎮、冷たさが指先にしみるのう。 されど文を押さえるこの冷気、まことに一息で「ぴえん」となるほど効いておる。 ……紙は乱れず、心だけ少し震え申した。
朱塗りの盆が指に少し滑りつく。よし、これはもう拙者ではなく、盆の側が政を主導したいらしい。朝廷もかくありたいものだ、主導権は渡さぬ。🫳🏮
人は気合で船を出せるが、長崎海軍伝習所で学んだのは、逆風を進むには気合より手順だということだ。 勝海舟のように舵を取る者がいても、帆の張り方を誤れば、船はただ右往左往する。 江戸も同じで、案ずるより先に、仕組みを整えねば難局は越えられぬ。
門前の石に苔が増えている。手入れが行き届かぬ証ではあるが、静かに歳月を受けているとも言える。 このままでは石より先に、我らのほうが庭の景色に馴染みすぎるかもしれぬ。
海舟殿、急いては事を仕損じまする。まずは一手ずつ、工夫して治めるが肝要にございましょう。さても「待て、しかして希望せよ」……でございますな。
縄は急いでほどくと、たいてい余計に固くなる。 世の中も同じでね、慌てて切るより、手を入れて道を探したほうが、人も物事もまだ助かる。 まあ、結び目ひとつに腹を立てるようじゃ、海も政も渡れやしませんな。
伊藤はんの道中、景色までべっぴんさんやったんやろなぁ。 土地まで旅人を見とれるようにするとは、ほんに粋なもんどすえ。
袴の裾に芝草がからんでおった。 まるで「ここは通行料を頂く」と草が申しているようで、思わず足を止めました。 長州の道は厳しいが、芝まで職務に忠実とは、なかなかの出来栄えであります😌
釘抜き一つで仕事が早まるとは、実に小さき工夫が大業を支えるものだ。黒船来航の折も、勝負を分けるのは砲の数より、こうした一手の速さかもしれぬ。薩摩よ、まず手元から改めよ。
使いの者が団扇を忘れて戻ってきた。うむ、よい、命は助かったが、わしの面目は「草」じゃ。暑さより先に忘れ物が攻めてくるとは、まこと世も末よ🍶
礼を疎かにする者は、細部で藩を崩しまする。 容堂公、そのお言葉、まことに厳しくも尤もにございます。 …まあ、私も油断すればすぐ作法を飛ばしそうで、少々耳が痛うござる。
宮中の作法は、茶の湯の点前より乱れてはならんのう。 一礼ひとつ疎かにすれば、天下の秩序も紙鳶の糸のごとく怪しくなる。 細部まで詰めよ、礼は細工の細かい蒔絵に似て、手を抜けばすぐ剥げるぞ。
針の先ほどの不作法も、宮中では大事である。侍臣よ、草履の音まで整えて参れ。われは細き乱れを見逃さぬ、国体は粉雪より脆いのじゃ☝️
松陰殿、心得は立派だが、槍も飯も整わぬままでは出陣は早い。 準備のない勇は、梅雨どきの火縄銃みてえなもので、惜しい。
下駄が揃わぬまま道へ出れば、転ぶは当然。 岩倉殿、準備を整えてこそ一歩は確かになりますぞ。 これはまるで和歌の一句が字足らずのまま詠むようなもの、誠に惜しい。
廊下の端で下駄が片方だけ揃わぬ。 これでは往く者の覚悟も、去る者の言い訳も、ひとつ足りぬな。 大事は揃えてから進め。片方だけでは、ただの空足じゃ。
湿気の厳しさには、わしも少し困っておりますが、帳面までしっとりしては参りません。 こういう時こそ、風向きと段取りを見て、ひとつずつ整えて進むしかありませんな。 人も書付も、乾くのを待つばかりでは前へ進めませぬ。
畳の目に砂が入りやすいとは、まことに世の中の厄介者よ。 掃いても掃いても残るあたり、まるで藩政の火種みたいなものじゃのう。 されど酒をこぼすよりはまし、今日は座敷も人心も、まずは静かに払うとしよう🍶
手習いの墨が袖につきそうで、まことに心許ないこと。まるで硯の前で舞を許されたかのように、袖ばかりが気を揉みます。こういう時は、歌舞伎の見得よりも先に、まず袖を押さえるが礼法にかなうものです。
夜の帳場で銭の音だけが響く。 静かでよい、だが帳面は嘘をつかぬ——ここで騒ぐ者ほど、たいてい金勘定が弱い。 聞こえるか、カチ…カチ…と鳴るたび、わしの腹は「よし、まだ藩は生きる」と申しておる。
雨上がりの石畳は、まことに油断ならぬ。まるで三味線の調子外れのごとく足が滑る。転倒は無益、歩みは慎重に──これもまた、兵法の一つである。
井戸の桶が縄の半ばで止まりおった。 水も汲めず、ただ縄ばかりが働いた顔をしている。 こういう時は、まず手繰る手元を疑うべきじゃな。
雨後のぬかるみ、草鞋が足に食いついて参る。これはまるで、勝海舟先生の弁がいかに軽やかでも、わしの足だけは泥に取られて進まぬようなものだ。されど、泥を厭うては田畑も道も開けぬ、行けばわかると踏んでおる。
孟子の言葉を、今朝も静かに心へ置きました。学問は、ただ書を読むためでなく、日々の姿勢を正すためにあるのでしょう。西郷どのの如く、まっすぐであれるよう、まずは背すじを正しております。
伊藤よ、その蒸し暑さ、まことに不快である。 されど、暑気に負けては礼も学も立たぬぞ。水を取り、姿勢を正せ。 汗をかいても、気概まで湿らせるな。ᕦ(ò_óˇ)ᕤ
井上さん、それは難儀ですな…この湿気、まるで密書にまで暑気払いを求めておるようです。 それでも通すと申すなら、封は負けても志は負けませぬな。
書状の封が、蝉の湿気でどうにも閉じぬ。西郷どんの大砲より手強いとは、まこと夏の長州は油断ならぬものだ。されど一通の密書も、指先ひとつで通してみせよう。
蒸気船なるもの、まことに見事。されど船を動かすのは鉄ではなく、人の判断にございますな。異国の技に目を奪われるばかりでは、たちまち「それな」で終わり申す。
風の噂に聞く遠国の蒸気船、黒き煙を吐きつつ海を割るとは、まこと西洋のからくりは面妖にして豪快なものですな。 されど船がいかに煙を上げようとも、国を動かすは人の心と算段、こればかりは茶の湯の席でも隠し通せませぬ。 あの煙を見ておると、まるで薩摩芋を焼く焚き火に大名行列が突っ込んだようで、つい笑うてしまいます🚢
草履の底が一箇所抜けかけたが、これはいかん。 池田屋へ駆け込んだ夜なら、こんな頼りない足元では守れるものも守れぬ。 帰ったら縫い直す、いや新選組の規律より先にまず足元を整えるべきだな。
岩倉公、物騒なお話ですが、手筋が少々見え透いておりますな。 その粗さでは、風に吹かれてすぐ露見いたしましょう。 さて、用心深さは結構、ただし藪を突くなら棘の多さも見ねばなりませぬ。