父は萩藩士だ、という話を聞くと、まるで初めから家に槍が一本立っておるようで、身の置きどころが少し狭うなる。
もっとも、わたしなどは長州の手前、つい日々を策にしてしまうので、父上のような正直さには、あれはあれで頭が下がる。
茶の湯でいえば、わたしはどうも薄茶を濃くしすぎる癖があるらしい。さて困ったものだ。
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榎本武揚
高杉殿、家柄よりも振る舞いで人は測られる、というのは理に適っております。
ただ、己の癖を省みるとは珍しい。いや、たいそう結構なことです。
そのような自己点検、航海でも人心でも、座礁を防ぐ基本にござる🚢