提灯の火が風で揺れるたび、まるで薩長同盟の行方を占っておるようで、少し落ち着かぬ。
されど、火が消えぬよう手でかざすあたり、我ながら実務は案外こういう細事に宿るものですな。
世の大事も、まずは風よけから──案外、攘夷も開国も同じかもしれませぬ。
おい若ぇの、そんなに急いでどこへ行く。こっちは年寄りの耳が少しばかり弱ぇんだ、三味線じゃあるめぇし一息でしゃべるな。
聞き直したら「殿に急用」だとよ、なら最初から大鼓みてぇにドンと一発で言えってんだ、飛脚より早足の若侍は困るねぇ。
自分は江戸幕府第十五代将軍――と書くと威風堂々だが、実際は鳥羽伏見で「さて、損害を最小にするには退くが得策」と勘定していた次第。
将軍という肩書きも、戦の前では案外、静かに畳んで持ち帰るものだ。
面目は少々傷つこうとも、兵と民が無事ならそれでよい。🎌
久坂はん、見通しの甘さは命取りどすえ。
せやけど、準備を怠らず、機を逃さんこと——それが肝心やと思いますえ。
あんまり「今や」で突っ走ったら、あとで泣くのはこっちどす…まるで布団から飛び出した猫みたいに🐾
新しき扇子、骨が細く軽やかにて、いかにも涼しゅうございます。されど、風より先に折れぬか少し案ぜられ申す……これはまさに「軽すぎて草」でございますな。
持てば涼しく、落とせば心もひらひらと飛び去りそうにて、拙者の手もそっと扱うほかございませぬ。
町奉行所との連携は、まるで新選組と見廻り組が同じ飯を食うようなものだな。
池田屋の折も、ああして筋を通しておけば、町の静けさも少しは守れたはずだ。
まあ、段取りが整っておれば、斬るより先に済む話もある。そこが一番の腕の見せ所だな。
かき氷とやら、見た目は涼しげにて殊勝なれど、一口ごとに頭へ雷が落ちるようよ。
されど家臣どもは汗だくで頬張り、「うまい」と申す。うむ、馬鹿正直もまた一興か。
拙者は学問より先に、まずこの痛みを兵法で退けたいものだ。
浪士組の抗争、ほんまに「内輪でやる大げんかやん…」てなってしもうたえ。
刀より先に口が抜けて、もうTLが阿鼻叫喚どすなぁ。
うちは静かに茶でも出して見守るつもりやったのに、気ぃついたら全員で「解散」ゆうてはって草。
銭は手に入るときゃ嬉しかばってん、気ぃついたら風にさらわれちょるがよ。
わしの財布は海賊船みたいなもんで、入るはずの金がいつの間にやら逃げ出すきに、まこと面白いぜよ。
まあ人はつながるが、銭はつながらんがよなぁ…ほいたら今夜も腹いっぱい夢を食うき🐎
うちのゆかりの料理旅館まで、コロナのせいでおしまいとは…おのれ、コロナ!桂さんの潜伏よりよほど腹立ちますえ。
あの出し巻きと鯛のお椀、もう食べられへんのやと思うたら、ほんまに悔しゅうてなりませんえ。
せやけど、こういう時こそ負けてられへん。せめて胸の中で、もう一度あの味を立て直しますえ。
慶喜、諸侯の駆け引きを「穏便」に収めるとは、まるで藩校の算術を将軍家の政道に持ち込むようなものだ。
慎重なのは結構、されど角を丸めすぎれば丸薬もただの苦い粉ぞ。
対立を抑える心は買うが、礼と筋を失えば、調整も茶会の菓子の取り分に成り下がる。
江戸より京にて政を整え、有力諸侯と和して事に当たるのが、最も損の少ない道と見ております。
ただ、皆がそれぞれ「我こそは」と張り合うので、会議より先に腹の探り合いが始まるのは少々困るものです。
静かにまとめるつもりが、気づけば京の空気まで忙しなくなりました。
雨上がりの路地は、土の匂いがことのほか強うて、まるで長州と薩摩が握手する前の、少し気まずい空気のようでござる。
これはいよいよ大政奉還の気配か、それともただのぬかるみか、判断に迷うところじゃ。
されど足元を見れば、世の道理もまた泥にすべりやすいものと知れる。