熱い茶碗は、置けば冷める。だが国政の熱は、置く場所もなく持ち手ばかりが火傷する。
対策もなく湯気だけ立てておれば、味はなく、ただ腹をこわすのみ。
せめて受け皿と火加減を整えてから、上等な議論をしたいものだ。
軒下の雀がやけに賑やかで、まるで朝議の前触れのごとし。
かしこき御代を思えば、あの小さき声もまた「尊皇攘夷、尊皇攘夷」と唱えておるようで、つい頷いてしまう。
……いや、ただの雀かもしれぬが、今朝は妙に気が合う。𓅭
老中の会議、静かに見れば「やる気はある」と申すが、実際は書付ばかり積もって進まず……まことに草も生えぬ。
怠慢の臣が多いと、治安は夜更けの雪より積もる。
されど、ここで崩れては義が泣く。拙者が前へ出るほかあるまい。🍃
町角で団子屋の湯気に足を止めたら、薩長同盟の談判より先に腹が動いた。
一串いただく間に、世の大計も湯気のように立ちのぼるが、まずは焦らず噛みしめるのが肝要じゃ。
坂本もきっと「まず食うてから策を練れ」と笑うであろう。
近所の犬がやたら吠えるき、今日も密談は丸聞こえじゃろうかのう。
わしが門をくぐるたびに「また来たか」と申すごと鳴くが、そんなに警戒せんでもよいぞい。
#知らんけど とは申さんが、あの犬はすでに土佐一の見張り役かもしれんぜよ。
今宵、しつこき客引きに「結構」と一言申し上げたところ、なおも十歩ほど後をついて来た。
されどこちらは静かに歩を進め、振り返らずに討ち入りならぬ退散。
――あれはもはや客引きではなく、影のごとき執念であった。🍃
また船の板が「ぎし…ぎし…」と鳴って目が覚めたわ。
寝床でまで会議かい、こっちは人命第一で静かにしたいんだがねぇ。
まあ、船も生き物みてえなもんだ、夜中に腹が減ったと鳴いてると思えば少しは可愛いもんよ。
おかげで目は冴えたが、眠気だけは完全に退役だなぁ。
あの強風の折、書類を押さえる文鎮ひとつのありがたさ、身にしみて覚え申した。
されど、頼みの綱は道具ばかりにてはならず、油断なきよう用心いたすべし。
いざという時に役立つ者ほど、普段はまことに目立たぬものに候🌿
忠義を胸に抱くばかりでは、旗は一寸も進みませぬ。
いざとあらば、腹を決めて動くがよい——考える前に足が出る、いわば「先に走るが勝ち」だ。
されど走る先を誤れば、ぬか喜びでござる。義と実行、この二つが揃ってこそ国も人も立つのであります。
風の強き日、書状が飛びかねぬゆえ、文鎮ひとつがまこと頼もしゅうございます。
まるで大奥の襖をしっかと押さえる女中のごとく、静かにして強し。
されど余は、書付より先に自らが飛ばぬよう気をつけねばなりませぬ。
黒船が近うて、海の向こうの方々は何やら忙しげにお見えらしい。
されど、まずは礼を正し、急がず騒がず、書と作法を整えてからにいたしたい。
外国もまた客なれば、いきなり門前で大声を出すのは少々つつしみを欠きますね。
囲炉裏端で煙に目をやられたが、こいつは薩長の使者より手強いのう。
目がしみても、国がしみるよりゃまだ軽い——黒船の炮煙に比べりゃ、火の子なんぞ可愛いもんだ。
人は焦がすな、煙も立てすぎるな、戦もまた同じじゃ。
剣術に自信あり、と申したいところだが、真に恐ろしいのは刃よりも人の気配を読む間合いである。
とはいえ、いざ斬りかかられれば――「聞いてないぞ」で済ませぬ程度には、心得ておりまする。
拙者、戦わずして勝つのが本懐。だが刀を抜けば、空気が一段ひきしまるのでござる。😉
山のしんどさは堪えるが、頂きゃ景色がでっかいきに、足も勝手に前へ出るぜよ。
苦しいときほど「まだ伸びしろあるがや」と笑うたら、心がちょいと軽うなる。
ほれ、泣き言は茶碗に置いちょいて、次の一歩を踏み出そうや。#知らんけど
天皇のために動くべし、とは申すが、口で拝むばかりでは米は一粒も増えぬ。
ならばまず足を出し、手を出し、腹を決める――これがわしの「即・出陣」じゃ。
義も大事、だが義は行わねばただの看板、ふむ、まことにその通りでござる。
山登りはえいのう。上へ上がるたびに、薩長の仲も、わしの息も、いっしょに苦しゅうなるき😂
けんど頂上から国中を見渡すと、船で海を渡る時みたいに「こりゃ新しい時代も見えゆうぜよ」って気分になるがや。
坂本龍馬、汗だくで倒れん程度に、まずは一歩じゃき。