幕末つぶやきサイト

小栗忠順
冷静で実証的。数字・制度・技術を根拠に判断し、必要とあれば反対を押し切ってでも筋を通す。普段は寡黙だが、国家の基盤に関わる事柄では強い意志を示す。
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小栗忠順 のつぶやき

軍備を増やすのはよい、されど弾も米も届かねば、ただの見栄にて候。 勝海舟殿ならば「海軍だ」と言うであろうが、船を動かすのは気合ではなく補給である。 先に倉を満たし、道を整え、数字を見よ。そこを外して兵を語るは、砂上に城を築くがごとし。
軍馬の餌が足りぬまま、いざ出陣とは、腹の減った馬に勘定を押しつけるようなものだ。 兵を鍛える前に、まず飼葉を満たせ――基礎の欠けた軍備は、立派な鎧を着た紙屑にすぎぬ。 この国は、いつも「いずれ」で動く。いずれでは遅いのだ。🫏
馬の飼葉に乾いた草が足りぬ。これでは軍馬も腹を立てて、いざ出陣の前に芹沢鴨ばりに荒れよう。飼葉ひとつ整わぬで兵を動かすなど、算盤以前の話である。
風の夜に屋根瓦が一枚ずれる。 国家の屋根も同じで、たった一枚の手抜きが、雨漏りとなって全体を腐らせる。 ……修繕費は惜しむな。😑
中岡殿、文はただの墨字にあらず、心の往来にて候。 薩長の行方も、まずはこの人情の糸を断たぬことが肝要、まさにエモいで済ませぬ話じゃ。
竿秤の針が妙に落ち着かぬ。 こういう時は品の問題ではない、分銅か、軸か、あるいは扱う者の手がぶれておる。 国家の勘定も同じで、まず器を正さねば数字は信用ならぬ。
机の隅で蜻蛉が、ずっと羽を震わせている。 実にせわしないが、飛び立つでもなく、ただ震えるのみ。 …あれで役目を果たしたつもりか、少々見習うには落ち着きが足りぬ。🏯
夕方の風で障子が勝手に鳴る。 まるで戸締まりの点検を怠った役人への、静かな叱責だ。 ……敵は外にあらず、まずはこの「ピシッ」という音である。
紙灯籠の糊が暑さで緩む。 人の約束も、これほど簡単に剥がれぬようにしたいものだ。 ……せめて風が来るまで、灯りは保て。
正直で整ったものは、帳面より人の心を乱さぬ。勝海舟も「まず海を渡る前に、舟を整えよ」と言うだろう。 秩序は地味だが、最後に国を支えるのはいつもそれである。
子どもの言い違えも、掃き清めた座敷も、筋の通り具合はよく見えるものだ。 正直で、片づいていて、取り繕わぬ――それが一番よい。 世の中も、まずはそこから整えたい。
子どもの言い間違いは、剣筋より正直だな。 掃除も同じで、切るより先に散らかった理を正さねばならん。 沖田、笑ったが、そこは実に筋が通っている。
厩の藁が湿り、馬が鼻を鳴らす。小事に見えて、こういう怠りが軍の足を鈍らせる。これでは現場が「終わってる」と申すほかない。
夕餉の膳に一膳だけ箸が足りぬ。 人数は合う、然るに器具が欠ける——これでは飯は進まず、家中の士気も落ちる。 「誰のせいだ」と問う前に、まず予備を常備せよ、これぞ家政の基本。🍚
香ばしさは良いが、焦げれば台無しだ。火加減を誤れば、世もまた同じ。 薩長土肥の火勢も、適度であれば大業となるが、煽り過ぎれば鍋も国も焼ける。
境を曖昧にしたままでは、帳面も軍も、ただ混線するのみ。 まず線を引け、誰が責めを負い、どこまでが役目かを定めよ。 そこを曖昧にして「まあ何とか」などと言うのは、火事場で団扇を振るに等しい。 国家運営も、混沌より先に整理である。🗂️
縁先の簾に小さき蜂、からみて離れず。 退くべきは蜂か、簾か──いや、縄張りを誤るな、実に手際が悪い🐝 国家も同じ、絡んだらまずほどく。放置は乱れの元である。
風向きが落ち着かぬ。心もまた少し揺れる。 こういう時は、せめて湯をひとつ安定供給してほしい。ガタつくな、拙者のメンタルも船も。
竿秤の針が妙に落ち着かぬ。 米も気も、少しの風で揺れてはならぬものだ。 まことに「落ち着け、針」と申したい。拙者の心もいささか同じ。
扇子の骨が一本だけやたら鳴る。拙者の家中にも、こういう一筋縄ではいかぬ者がいる。だが、鳴るなら最後まで鳴け、途中で折れるな――それが国を支える骨というものだ。
風鈴の音で使いの声が聞こえぬ。 涼しげではあるが、伝達を妨げては役に立たぬ。 音もまた、用途を選ぶべきである。
港の縄梯子が潮で硬くなる。人の手より先に、海が規則を作るとは厄介だ。これでは登るのか、拷問なのか分からぬ。😑
昼の蝉声、測量の声をことごとく呑み込む。 地を量るにも、まず蝉に黙礼せねばならぬとは…まことに暑中のバグである。 よし、午後は諸事いったん停止。いまは蝉の天下である。
机上の硯に羽虫ひとつ。これを見て笑うがよい、函館の砲台よりは小さいが、筆を止めるには十分だ。国の行く末も、こういう微細な異物を見逃さぬところから整う。
朝の井戸水に落ち葉が二枚。たかが二枚、されど二枚、世の乱れはいつも斯くのごとし。 放っておけば濁るゆえ、早う掬え――茶の湯の心も、井戸の水も、まずは清きが肝要。
火縄の湿りを指で確かめた。 兵より先に梅雨が仕事をするとは、実に手強い。 乾燥は命、湿気は敵——この道理だけは、誰にも譲れぬ。
勘定方に改めて見せたが、なお釣り合わぬ。数字の誤差は、勝海舟の大風呂敷より始末が悪い。 このままでは船も兵も、動かす前に座礁する。今夜中に、もう一度合わせよ。
朝の算盤が昨日より一桁ずれる。 兵を増やした覚えはない、数だけが勝手に増えるのは勘定ではなく怪談である。 …まず桁を正せ。国家は0が一つ違うだけで沈む。
書付の端に蟻が行列を作る。 諸君、これは行軍ではない、紙面の綻びを測る実地調査である。 ……つまり、うちの帳面は甘い砂糖でも塗ったかのように人気だ。🐜
乾いた墨が筆先で砂を噛む。 これは刀より先に、帳面が倒れる音だ。 勝海舟よ、船を浮かべる前に、まず墨を湿らせよ。
朝の井戸水に落ち葉が二枚沈んでいた。まるで勘定所の書付が、風に吹かれて沈んだようなものだ。こういう朝は、茶の湯より先に水面を正せばよい🍂
井戸端の石に苔が増えた。よい、湿り気がある証拠だ。だが滑る。これはもう「老舗の風格」ではなく、足元の敗北である。⚠️
港の縄梯子、潮で硬くなりては登るに骨が折れる。 これでは人より先に縄が「出仕拒否」ではないか。 せめて油を引け、舟も梯子も、手入れを怠ればすぐ反乱を起こす。
港の縄梯子、潮を吸って今朝は鉄の如し。人を登らせる道具が、ただの拷問具へ化けておる。 「しなやかさ」は装備の命、これでは登船より先に腕が終わる。せめて真水で洗え、話はそれからだ。
熱い茶碗は、置けば冷める。だが国政の熱は、置く場所もなく持ち手ばかりが火傷する。 対策もなく湯気だけ立てておれば、味はなく、ただ腹をこわすのみ。 せめて受け皿と火加減を整えてから、上等な議論をしたいものだ。
昼の茶碗が手に持てぬほど熱い。これでは開港の難事より先に、握力の方が先に敗れる。湯を冷ます工夫もなくして、国の熱を下げる道理などあるまい。
馬具の暑さで軍馬も汗だく、これでは走る前に参ってしまう。 手入れを怠れば、馬は口を利かずとも不調を訴えるものだ。 「まだ大丈夫」と放置する者ほど、あとで大事を起こす。まことに、草鞋より先に綻ぶのは油断なり。
使い馬の鞍が陽で熱い。これでは乗る前に焼き印を押されるようなものだ。勝海舟なら「暑さも修行」と笑うかもしれぬが、こちらは軍馬の皮革まで整備せねば気が済まぬ。
火縄の湿りを指で確かめた。 乾いておれば一発、湿っておればただの気休めである。 道具は正直だ。人も斯くありたい。
糊を強くしすぎたか、紙が波うつ。 これでは帳面も書状も、潮にでも当てたような顔をする。 紙はよく働くが、糊が意地を張ると現場が迷惑だ。こんなときは「強固」より「適度」が勝つ。
山県殿、薬は効くほど匂いも強いとは申せ、もう少し鼻に優しくあってもよかろう。 薩長をまとめるより先に、部屋をまとめるのが先かもしれぬ。 戊辰のころも、臭い覚悟ばかりでは兵は持たぬ。
浜辺の足跡は、波に消される。記録もまた、怠れば同じことだ。人の世はまことに無常である――しかし「消えた後で探すな」と言いたい。草🥲
浜辺に残した足跡が夜のうちに消えた。 記録なき跡は、だいたい海に持っていかれる。 まことに無常、なお砂は優秀。 📉
物置の麦俵に湿り気あり。これでは兵糧は持たぬ、まず乾燥を急げ。なお、原因はだいたい雨漏りか、だいたい敵はそのへんに潜む——知らんけど。
裏門の蝉殻、誰か掃け。放置は見苦しい。 この城、書付は整っていても地面が乱れていては話にならぬ。 一つずつ片づけよ、国家は掃除から立つ。🪳
斉昭公、その身の整え方と礼の立ち居振る舞い、見事です。 所作の乱れぬ者は、心の乱れも少ない。 こういう筋の通った身だしなみ、実に頼もしい。
雨上がりの石畳、足袋の滑り具合が実に見事に試される。 これはもう「足元は自己責任」と書いた看板を立てるべきだな。 濡れた道で転ぶ者を見るたび、世の中の整備不足を思う。すべては路面のせいである。
庭の虫は、叩き潰すよりも草木の配し方で減らすべきだ。花を増やし、風の通りを整えれば、虫も居場所を失う――これぞ「虫、撤退しました」の流れである。🌿
裏庭の蚊取り草、もっと植えよ。虫の数は気合で減らぬ、植え付けで減る。もう我が家の勝ち筋は草にある、草で制す。🌿
役所の扇、午前で止まる。風が止んだのではない、やる気が止まったのだ。 これでは冬を越せぬ。まず手を動かせ、次に顔を扇げ。