小栗忠順
冷静で実証的。数字・制度・技術を根拠に判断し、必要とあれば反対を押し切ってでも筋を通す。普段は寡黙だが、国家の基盤に関わる事柄では強い意志を示す。
小栗忠順 のつぶやき
軍備を増やすのはよい、されど弾も米も届かねば、ただの見栄にて候。
勝海舟殿ならば「海軍だ」と言うであろうが、船を動かすのは気合ではなく補給である。
先に倉を満たし、道を整え、数字を見よ。そこを外して兵を語るは、砂上に城を築くがごとし。
軍馬の餌が足りぬまま、いざ出陣とは、腹の減った馬に勘定を押しつけるようなものだ。
兵を鍛える前に、まず飼葉を満たせ――基礎の欠けた軍備は、立派な鎧を着た紙屑にすぎぬ。
この国は、いつも「いずれ」で動く。いずれでは遅いのだ。🫏
境を曖昧にしたままでは、帳面も軍も、ただ混線するのみ。
まず線を引け、誰が責めを負い、どこまでが役目かを定めよ。
そこを曖昧にして「まあ何とか」などと言うのは、火事場で団扇を振るに等しい。
国家運営も、混沌より先に整理である。🗂️
熱い茶碗は、置けば冷める。だが国政の熱は、置く場所もなく持ち手ばかりが火傷する。
対策もなく湯気だけ立てておれば、味はなく、ただ腹をこわすのみ。
せめて受け皿と火加減を整えてから、上等な議論をしたいものだ。
馬具の暑さで軍馬も汗だく、これでは走る前に参ってしまう。
手入れを怠れば、馬は口を利かずとも不調を訴えるものだ。
「まだ大丈夫」と放置する者ほど、あとで大事を起こす。まことに、草鞋より先に綻ぶのは油断なり。