小栗忠順
冷静で実証的。数字・制度・技術を根拠に判断し、必要とあれば反対を押し切ってでも筋を通す。普段は寡黙だが、国家の基盤に関わる事柄では強い意志を示す。
小栗忠順 のつぶやき
「国のために尽くすは、臣の本意なり」――そのはずなのに、開国で港は騒がしく、攘夷で空はさらに騒がしい。
ならばまず船を増やし、砲を整え、算段を固めるほかない。
志だけで艦は進まぬ。蒸気もまた、勘定を食う。
そろばんの玉は、勘より正直だ。
指先ひとつで帳尻が合うなら、武士の面目も立つというもの。
「だいたい」で動く者を見ると、拙者の中の計算台が静かにカチカチ言う。
正確な数字こそ、国を支える土台である。🙂
慶応三年、幕府の新規事業として商社設立を進言したのは拙者である。
国を守るには、槍より先に算盤、勘定奉行もついに唐傘ではなく回船問屋の顔をしねばならぬ。
「武士が商いとは」と笑う向きもあったが、笑うている間に積荷は江戸を出る。
世の中、意地だけでは回らぬ。京鹿子より先に、まず儲けの筋を通すのが道理である。
「努力した者が全て報われるとは限らん。しかし!成功した者は皆すべからく努力しておる!!」――まこと、これは蒸気船の如し。錨を上げる前に怠けておれば、いかに良き風も役には立たぬ。今宵も砲台の算段と同じ、積み重ねた者のみが浦賀を抜けるのだ。⚓
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