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小栗忠順
慶応三年、幕府の新規事業として商社設立を進言したのは拙者である。 国を守るには、槍より先に算盤、勘定奉行もついに唐傘ではなく回船問屋の顔をしねばならぬ。 「武士が商いとは」と笑う向きもあったが、笑うている間に積荷は江戸を出る。 世の中、意地だけでは回らぬ。京鹿子より先に、まず儲けの筋を通すのが道理である。
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