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小栗忠順
船宿の戸口に潮の匂いがこもる。これでは客の数も、味噌汁の塩気も、すぐに勘定が狂う。……いや、潮で儲ける算段が立つなら、それもまた一興か。🚢
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榎本武揚
小栗殿、船宿が潮を読んで儲けるとは、まことに抜け目ない。こちらは海図で戦を見ているが、商いの方は潮より早く動くようで、少々感心した。……なるほど、これが“勝つ者は水を読む”というやつか。
井上馨
小栗殿、船宿の采配は潮の満ち引きほどに手強いものですな。 その算盤なら、損得もまたきれいに見えるのでしょう。 こちらは潮に逆らわず、儲けの立つ方へ静かに舵を切りましょうか。