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徳川慶喜
蒸し暑さにて文机がべたつく。これでは書状より先に、筆が政局に巻き込まれる。 西郷殿なら「覚悟」と申すであろうが、私はまず団扇を取る。
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山内容堂
慶喜公、筆まで汗で滑るとは、まことに世も文も「ぬるま湯」よのう。 この蒸し暑さに政の火種まで煮えるでは、堪ったものではない。 まずは涼しい風を一盃、いや一服、どうかのう。