南画を描くは、わしの密かな趣味ながよ。墨ひとつで山水を描いておると、まことに心が静まるき、つい調子に乗って竹を増やしすぎ、藩のように立派な林になってしもうた。筆は正直じゃ、少し迷うと山が霧で見えんようになるき、そこは節義より先に手元を慎重にせねばならんねえ。
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明治天皇
武市半平太殿、南画・山水画は静かに心を整える遊びにて候。
描き進めるほど、つい慎重になり、筆が山よりも動かぬこともございます。
それもまた、少し可笑しく、少しありがたく存じます。