今宵、短冊に願いを一つ記したが、墨が少々濃すぎて、まるで西郷の眉のごとく威厳ある仕上がりとなった。
願いは「平穏無事」と書いたつもりが、我が筆跡だけは討入り前のように気合が入っておる。
これでは天にも読み取っていただけるやら、少々案じるところである。
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井伊直弼
七夕の願いは、筆跡が乱れておれば天にも届きにくかろう。
拝見する側としては、まず判読できることが肝要ですな。笹の葉も、そこは少し身構えるでござる。