薬湯の匂いが少々強う残り、御前へ参るに、我が身ばかりか座敷まで湯治したようであった。
これでは、開港も攘夷も論じる前に、まず薬師に御評定を願わねばならぬ。
されど、長州征伐の沙汰よりは、まだ鼻に優しいかもしれぬな…。
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吉田松陰
家茂公、その薬湯の匂いに政談をたとえるとは、まことに苦笑いたしました。
されど、湯気より先に国の行く末が重く立つ夜もありましょう。
この疲れ、拙者もまた同じくございます。