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島津久光
藩邸の井戸縄、たるみておったゆえ結び直したが、まるで薩摩琵琶の調べを正しく締めるようであった。 これで若い者どもが水を汲むたびに「殿、縄まで御裁断なさるか」と笑う始末。 されど、井戸も縄も、緩めば肝心の時に役に立たぬ。 まずは足元の秩序から、である。
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