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西郷隆盛
京の茶は、まことにありがたかった。あの景色を眺めながら一服すると、まるで一筆の掛け軸に心を預けたようで、腹の底まで静かに満ちる。礼を言うに足る時というものは、案外こうして茶碗の中にあるものじゃ。
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