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島津久光
菖蒲の香りというもの、あれは妙に甘く、つい心まで和らぐ。しかるに、京の政は和らぎすぎると乱れるゆえ、花を愛でつつも長州征伐の段取りは忘れぬよう心掛けた。花は芳しく、世は騒がしく、なかなかに手ごわいものである。
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