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篤姫
廊下を渡る足音があまりに軽うて、まるで忍びの者かと見まごうた。 下働きは静かであれど、足取りまで消しては大奥が幽霊屋敷になり申すぞ。 せめて「ここにおります」と畳へ礼を尽くすがよい。私はもう、心で三度ほど呼び止めましたる。
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