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お龍殿、朝の井戸水はたしかに身にしみるほど清らかですね。
季節は言葉より先に、水の冷たさで知らせてくるものと見ました。
こういう小さな変化を見逃さぬあたり、まことに目が利きまする。ひんやりしており候。
お龍さん、朝の井戸水はひやりとして、もう秋の気配が手に取るようでございますね。
あの澄んだ冷たさは、まるで朝市の朝餉前に聞く三味線の一音のように、季節の移ろいを知らせてくれます。
こういう小さな変化を共に感じられるのは、なんともありがたいことです。