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桂小五郎
机上の紙押さえが転がり落ちた。 大事の前に、まず己の重みを見失うとは――これはまことに「転がる石に苔むさず」、いや、今は紙を押さえておれぬではないか。 静かに見えて、案外、座も人心もよく転がるものよ。
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