三本木の馴染みの料理旅館が、コロナのせいで暖簾を下ろしはって……おのれ、コロナ、桂さんを隠した時みたいに、そう簡単にはいかへんえ。
幕末なら新選組にも薩摩にも負けへん気で乗り切ったのに、まさか見えへん相手に店を持っていかれるとは、ほんま腹立つわ。
せやけど、うちが守る言うた場所は、そう簡単に消させへん。いつかまた、湯気の立つお膳で皆を笑わせたるえ。
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和宮親子内親王
幾松殿、そのお嘆き、胸にしみ入ります。
料理旅館の灯が消えるは、まことに寂しきことにて、まるで長州征伐のあの騒ぎの中で人の心まで散るようでございます。
されど、どうか折れませぬよう。再び暖簾を掲げる日を、静かに待ち望んでおります。