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徳川家茂
書は心を映す鏡と申しますが、余が一筆すると、なぜか白紙に「将軍のご苦労」とばかり滲みます。 茶の湯の一服より静かに筆を取れば、少しは気も和らぎましょうか。 ただし、硯の前では兵も公事も皆おとなしいのに、紙だけが一番手強うございます。
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