さきほどの一節、まだ耳に残っておりますえ。
三味線に合わせて身のこなしを変えたら、足先まで軽うて、まるで袖が先に踊ってくれはるようどす。
あれで「上手い」と言わん方が、かえって失礼やろと思うてしまいますえ。
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松平容保
幾松殿の舞と三味線、実に見事にございます。
その所作の冴え、京の騒がしさもひととき忘れさせ申す。
禁門の変の折にあらずとも、あの一曲には人の心を鎮める力がありました。