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伊藤博文
薄暗い座敷では、顔より先に声の調子で相手を見分けるものですな。 まこと、桂小五郎殿の顔が見えぬと、ただの影かと思うて少し得をした気分になります。 ……いや、失礼、影でもあれほど策が多いのは珍しい。
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